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テック 2018.11.14

WEBカメラだけで使えるモーキャプソフトが登場、個人向けも準備中

株式会社ネクストシステムは、WEBカメラのみで人間の骨格(ボーン)を検出できるシステム「VisionPose(ビジョンポーズ)」を、2018年11月19日から法人向けに販売開始します。

カメラでのモーショントラッキングには、主に赤外線などを利用する深度センサー付きのカメラなどが用いられています。しかし赤外線センサー付きカメラでは正面からのボーンしか認識できず、背面を正面として認識してしまうことや、 障害物と人との区別がつきづらいこと、赤外線を吸収する服装などに弱い点などのデメリットがありました。

今回同社が提供する「VisionPose」はWEBカメラのみで骨格を検出しているため、これらのデメリットを解消しているとのこと。リアルタイムで2Dと3D(深度測定)の骨格検出に対応しており、1人だけでなく複数人の骨格検出も可能としています。測定箇所は体の各部位(25ヶ所)と顔パーツ(5ヶ所)の計30か所を検出でき、相談次第では新たに測定箇所を追加することも可能とのことです。

スポーツ分野や医療分野、VTuberへの利用も

「VisionPose」の用途としては、野球やゴルフなどスポーツ分野でのフォーム確認や、多くの機会を扱う工場作業での動作想定、医療分野、そしてアバターを動かすVTuber(バーチャルYouTuber)などの用途が挙げらています。将来的にはCloud上やスマートフォンでも利用が可能になることを目指しているとのことです。

従来の深層学習を利用した類似サービスでは特定分野での用途制限や、商用利用の場合に年ごとに支払う金額が高価になりがちでしたが、「VisionPose」は、C#のSDKとして提供(Unityからの利用は近日提供予定)。用途制限なしの買い切り価格となります。価格についてはサービスページより問い合わせとなります。また、個人向けや無償で利用できる評価版についても現在準備中とのことです。

(参考)株式会社ネクストシステム プレスリリース


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