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テック 2021.10.08

Unity、プロスポーツ向けのリアルタイム3Dプラットフォーム「Unity Metacast」を発表

ゲーム制作エンジン「Unity」を開発・提供するUnity Technologiesは、スポーツ配信・観戦向けの新プラットフォーム「Unity Metacast」を発表しました。総合格闘技団体のUFC(Ultimate Fighting Championship)と協力し、参加選手をボリューメトリック技術で撮影。リング内や選手の間近など、あらゆる角度からの試合視聴を可能にします。

ボリューメトリック技術を採用、ステージに入り込んだような体験が可能に

Unity Metacastは、インタラクティブなコンテンツを作成し、視聴者に直接提供するためのリアルタイム3Dスポーツプラットフォームです。ボリューメトリック技術(※)を採用しており、あらゆる角度から選手やステージをリアルタイムで視聴可能。Unityは「観客は自分がステージの中で対決しているかのように、汗の粒、打撃、テイクダウン、サブミッションをすべて見ることができる」としています。

(※ボリューメトリック / Volumetric……360度あらゆる角度から見られる映像をつくる技術、またはその技術を用いて作られた映像。通常の映像は単一のカメラ視点でしか視聴できないが、ボリューメトリック映像は多数の方向から撮影・補間することで、自由な方向から見られる映像となる)

スポーツ&ライブコンテンツへの関わりを再定義

UnityのシニアVP兼スポーツ&ライブ・エンタテインメント担当ゼネラル・マネージャー、ピーター・ムーア氏は次のようにコメントしています。「スポーツ体験の未来は、自由、選択、インタラクティブ性にあり、視聴者はもはや単なる2Dコンテンツを与えられることに満足していません。Unityの新しい部門を立ち上げることに興奮しており、Unity Metacastと共に、スポーツコンテンツにおけるリアルタイムエンジンを活用した進化をリードしていきます」

UnityとUFCは、スポーツとライブエンターテインメントの世界にUnity Metacastがもたらす様々な可能性を探るために協力しているとのこと。両社はUnity Metacastによって、「スポーツの運営・管理手法や、ファンやプレイヤーのスポーツコンテンツへの関わり方を再定義していく」とコメントしています。

ボリューメトリック技術に関しては、こちらの記事でも取り上げています。

(参考)プレスリリース


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