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統計・データ 2018.05.24

イギリスのVR/AR/MR専門企業は1000社以上 存在感示す

過去24か月間で1万件以上のVR/AR/MR関連ポストの求人が出るなど、イギリスでの同産業は活況のようです。5月に英国国立科学・技術・芸術基金(NESTA)の委託、政府機関「Innovate UK」の出資を受けてImmerse UKが作成したレポートは、イギリスのVR/AR/MR市場現状を報告しています。現在同国には、1,000以上のVR/AR/MR専門の企業が存在するということです。全文はこちらから確認できます。

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イギリス政府が約50億円の投資

イギリス政府は産業・技術の更なる発展のため、VR/AR/MRの分野への投資を発表しています。デジタル・クリエイティブ産業大臣のMargot James氏は「イギリスは最先端の技術とクリエイティブ産業のホームグラウンドであり続けています。しかし、自己満足で終わってはいけないと考えています」「我々はVR/AR/MR分野に3,300万ポンド(約50億円)を投資して将来に備えています」と述べています。

年間売り上げは約980億円

レポートでは、調査の結果として下記の事項を挙げています。

・イギリス国内には約1,000社のVR/AR/MRを専業とする企業が存在し、約4,000人を雇用している。年間の売上高は約6.6億ポンド(約980億円)で、世界市場の9%を占めると考えられる。

・イギリスのVR/AR/MR市場が世界と同じペースで成長すれば、2018年の終わりには売上高は10億ポンド(約1,500億円)に届くだろう。

・VR/AR/MR企業の7割は、製品やサービスを米国市場中心に輸出している。

・VR/AR/MR企業はクリエイティブ産業から立ち上がっているが、技術は他の産業分野へ展開している。例として教育や研修、建築、製造業、エネルギーなどがある。

・技術の集積が進んでいるのはブライトン、ブリストル、ニューキャッスル(CCP Games studioの本拠地)など。リヴァプールや北アイルランドの首都・ベルファストの成長も著しい。

Innovate UKのIan Campbell氏は、VR/AR/MR産業は急速に開発を進め、イギリスで存在感を示す分野になっていると説明。レポートから、Innovate UKや他の機関からの公的な投資が、企業の重要な資金源であると述べました。氏は産業の持続的な成長のために、政府の3,300万ポンドの投資の重要性を指摘しています。

(参考)VRFocus
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