ゲームエンジン「Unreal Engine 5(UE5)」のコア技術である「Nanite」と「Lumen」が、VR開発でも使用できることが確認されました。海外メディアUploadVRが報じています。
目玉のコア技術がVR開発未実装だったUE5
UE5は2022年4月に、Epic Gamesより正式リリースされました。ライティングシステム「Lumen」や、仮想化マイクロポリゴンジオメトリシステム「Nanite」など、リアルタイムレンダリング等に向けた機能が強化されています。ただし、これらのコア技術はVR開発では利用できず。また、MetaはUnreal Engine 4.27の使用を推奨するなど、実装が待たれている状態でした。
Unreal Engine 5.1では利用可能に?
しかし米VR企業HeavenueのCEOであるAlex Coulombe氏が、Unreal Engine 5.1の「Lumen」と「Nanite」がPC接続型向けのVRコンテンツ開発で正常に動作することを確認。9月17日の同氏のTwitterには、両機能を実装したデモコンテンツの動画が投稿されています。
Coulombe氏はこのコンテンツにおいて、「モバイルRTX 3080搭載のラップトップ(ノートPC)とAir Linkを使用して、Meta Questにストリーミングを行い、90fpsの動作を維持できた」とコメント。同氏は、VRで「Nanite」と「Lumen」を試したい人のために、テストアプリのダウンロードリンクを公開しています。
Lumen and Nanite running in VR w/ Unreal Engine 5.1 at 90 fps and no crashing. pic.twitter.com/Sz49QcPAmw
— Alex Coulombe (@iBrews) September 16, 2022
here, you can download it and try for yourself! I tried to add a bunch of quality adjustments so
hopefully it will run on lower GPUs. keep an eye on your task manager to make sure there's no phantom vrtest51 processes. enjoy "Orb Simulator", more coming!https://t.co/DeQrKLU51C pic.twitter.com/hM6Yfm6dyI— Alex Coulombe (@iBrews) September 17, 2022
なお、公開されているUE5のGitHubビルドはPCVRに対応していますが、Metaは独自のUE5ブランチを用意しており、Meta Quest 2の開発にはこのブランチの利用を推奨しています。また、「Nanite」と「Lumen」はAndroidでは動作せず、一般的にモバイルチップでの動作は設計されていません。
(参考)UploadVR
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