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開発 2022.09.21

Unreal Engine 5のコア技術「Nanite」と「Lumen」PCVR向け利用が可能に? “正常に動作”の報告

ゲームエンジン「Unreal Engine 5(UE5)」のコア技術である「Nanite」「Lumen」が、VR開発でも使用できることが確認されました。海外メディアUploadVRが報じています。

目玉のコア技術がVR開発未実装だったUE5

UE5は2022年4月に、Epic Gamesより正式リリースされました。ライティングシステム「Lumen」や、仮想化マイクロポリゴンジオメトリシステム「Nanite」など、リアルタイムレンダリング等に向けた機能が強化されています。ただし、これらのコア技術はVR開発では利用できず。また、MetaはUnreal Engine 4.27の使用を推奨するなど、実装が待たれている状態でした。

Unreal Engine 5.1では利用可能に?

しかし米VR企業HeavenueのCEOであるAlex Coulombe氏が、Unreal Engine 5.1の「Lumen」と「Nanite」がPC接続型向けのVRコンテンツ開発で正常に動作することを確認。9月17日の同氏のTwitterには、両機能を実装したデモコンテンツの動画が投稿されています。

Coulombe氏はこのコンテンツにおいて、「モバイルRTX 3080搭載のラップトップ(ノートPC)とAir Linkを使用して、Meta Questにストリーミングを行い、90fpsの動作を維持できた」とコメント。同氏は、VRで「Nanite」と「Lumen」を試したい人のために、テストアプリのダウンロードリンクを公開しています。

なお、公開されているUE5のGitHubビルドはPCVRに対応していますが、Metaは独自のUE5ブランチを用意しており、Meta Quest 2の開発にはこのブランチの利用を推奨しています。また、「Nanite」と「Lumen」はAndroidでは動作せず、一般的にモバイルチップでの動作は設計されていません。

(参考)UploadVR
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