Twitter社のAR/VRチームでディレクターを務めるAlessandro Sabatelli氏が、18ヶ月後に同社を退社するとTwitterにて発表しました。同社はAR/VR分野ではFacebookやSnapchatなど他のSNS企業に遅れを取っており、Twitterの今後の動向が注目されます。
AppleからVRスタートアップを経てTwitterへ
TwitterのAR/VRチームは2016年に新設され、Sabatelli氏は同チームのディレクターとしてTwitterに雇用されました。
Twitterに移籍するまではVRスタートアップ企業に勤め、音楽に焦点を当てたVR体験の開発に携わっていました。また、それ以前はAppleにてデザイナーとして活躍し、「言語ベースユーザーインターフェースとロケーションベース通知システム」の特許取得などに関わっています。
TwitterのAR/VRチームでは、同社のライブ配信アプリPeriscopeを360度動画へ対応させる、といった活動を行っていました。
AR/VRでの動きが目立たないTwitter
Sabatelli氏のツイートによると、彼は入社して3年半となる18ヶ月後にTwitterを退社するとしています。
After three and a half years I'm moving on from Twitter (actual elapsed time 18 months). It's been an incredible ride and I've had the great pleasure to work alongside some amazing people! Together we managed to ship product while having fun. Thanks everyone #👊 pic.twitter.com/i0v9P9clrK
— Alessandro Sabatelli (@s4l4x) 2018年2月6日
TwitterのAR/VRチームは発足から2年弱が経ちますが、FacebookやSnapchatといった他のSNS企業と比べるとあまり目立った動きは見られません。
FacebookはOculusの買収に始まり、360度動画や写真の投稿機能、360度ライブストリーミング、AR開発ツールの提供など、同分野へ積極的な事業展開を見せています。Snapchatを運営するSnap社もAR開発ツールを公開しており、自撮りをリアルタイムで加工するフィルター機能など、ARをウリとしたSNSとして注目を集めました。
Facebookは先日、ARチームのディレクターとして以前Googleで働いていたメンバーを獲得しており、同分野へと一層力を入れていく様子が伺えます。人気SNSの一つであるTwitterが今後AR/VRへどのようなスタンスを取るのか、その動向が注目されます。
(参考)
Twitter’s director of AR/VR leaves the company / TechCrunch(英語)
https://techcrunch.com/2018/02/05/twitters-director-of-ar-vr-leaves-the-company/