12月29日、Twitterは同社が提供するライブストリーミングサービス「Periscope」に360度のライブストーリーミング機能を実装しました。現在、実装は一部のユーザー向けに留まっています。PeriscopeはTwitterでの埋め込みが可能なため、360度のライブストリーミング動画をTwitert上で投稿、視聴できるようになることを意味します。
人気Periscopeユーザーが最初の360度ライブストリーミングを実施
TwitterユーザーでPeriscopeのナンバー1ユーザーであるAlex Pettitt氏は、Periscopeで世界初の360度ライブストリーミングを行いました。
360 Sunset in Florida. First ever #Periscope360 with @Brandee_Anthony https://t.co/AZWbnnT15S
— Alex Pettitt (@Alexpettitt) 2016年12月28日
連れの女性とフロリダのビーチを歩く様子を360度ライブストリーミングするAlex Pettitt氏。中継時間は23分ほど。投稿によると、12.5万人のユーザーがこの360度ライブストリーミングを視聴していたようです。
使用しているデバイスは、iPhoneに直接装着することのできるInsta 360 Nano。現在、Periscopeの360度配信機能はInsta 360 Nanoにのみ対応しています。
具体的にどのような手順で中継をしているかは不明ですが、Insta 360 Nanoをスマートフォンに接続し、そのままPeriscopeアプリから配信を開始していると推測されます。
SNSは360度ライブストリーミングによる“体験”の共有へ
TwitterとPeriscopeでは今後、360度ライブストリーミング動画に「LIVE360」のマークが掲載されます。
スマートフォンで視聴する場合、スマートフォンを傾けて映像を動かして見ることで没入感の高い体験の共有が可能になります。Periscopeの公式ブログでは、「発信者の視点を視界を共有して体験する、実際にそこにいる体験の実現に一歩近づいた」としています。
360度ライブストリーミングにより、自分が行くことのできない場所に行ったような体験ができるほか、周囲の状況をよりわかりやすく伝えられるようになることで、人と人同士のつながり方が変わるとしています。Periscopeの公式ブログでは、「(360度ライブストリーミングでは動画の中の人々が)微笑んでいたら、見ているあなたも微笑むでしょう。そして大笑いしていたら、(つられて)大笑いするでしょう」と、その場の雰囲気を共有する可能性について触れています。
現在、360度ライブストリーミング機能は限られたパートナーにのみ提供。今後、ユーザーの数をさらに増やすとのことで、ウェイトリストへの登録も可能となっています。
SNSでは、Facebookも12月12日に360度ライブ中継機能「Live 360」に対応しています。
(参考)
Check out live 360 video on Twitter
https://blog.twitter.com/2016/check-out-live-360-video-on-twitter
Introducing Live 360 Video
https://medium.com/@periscope/introducing-live-360-video-a74be5c821cb#.xxq7sic5e
Twitter Quietly Flips The VR Switch: 360 Live Streaming Now Available on Periscope