米国のVRスタートアップTRANSFRVRは、シリーズAラウンドで1,200万ドル(約12.5億円)の資金調達を行いました。VRトレーニングプログラムを拡大し、雇用の改善、ひいては経済活性化に繋げる狙いです。
労働者の手に職を
TRANSFRVRは、VRを用いた職業トレーニングを手掛けています。職業紹介所と提携し、トレーニングカリキュラムを提供。自動車製造や建設現場といった、実作業を通じて業務を学ぶ「OJT」が必要な分野において、VRトレーニングを行っています。使用するデバイスは、一体型VRヘッドセットの「Oculus Quest(オキュラス クエスト)」です。
https://www.youtube.com/watch?v=SMx2dLftpYI
同社はVRトレーニングを通じて、労働者が手に職をつけることをサポートし、職歴に関係なく、労働者にとってより良いキャリアや高い給与の獲得を実現しようとしています。
TRANSFRVRの創業者でCEOであるBharanidharan Rajakumar氏は、自社のVRトレーニングについて、「実務体験をシミュレーションすることで、スキルを身につける研修を、より魅力的かつ没入感のある体験へと変えています。そして、OJTと教室での研修の間にあるギャップを埋めていきます」と説明しています。
企業で広がるVRトレーニング
同社のトレーニングは、学術機関や大学、企業でも導入されています。利用企業は米国全土に広がり、航空機メーカーのロッキード・マーティン、マツダとトヨタの合弁会社Mazda Toyota Manufacturing等も名を連ねているということです。
VRを用いたトレーニングの事例は、こちらの記事でも紹介しています。
(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。