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活用事例 2020.10.15

障害者の就労トレーニングにVR 体を動かして実践的に体験

VRソフトウェアを開発する株式会社ビーライズは、障害者向け就労トレーニング用VRソフトウェア「JobStudio (ジョブスタジオ)」の提供を開始しました。このソフトでは、障害者がVR内で歩いたり物を持ったりなど実際に体を動かしながら実践的な職業トレーニングを行えます。

「JobStudio」は、ビーライズと障害者向け就労移行支援事業所「LITALICOワークス」との共同開発によるもの。全国の就労支援・福祉施設・医療機関・企業などへ提供されます。

「JobStudio」は、働く上で必要になる基本的な作業を再現した3つのコンテンツで構成されています。各コンテンツでは、作業難易度や指示バリエーションをはじめ、登場する人の多さや環境音の音量など視覚・聴覚刺激に関する項目も設定できます。またコンテンツの環境設定の情報と体験データを記録し、職業的な得意不得意を提示できる職業評価機能を搭載しています。

収録コンテンツは以下の通りです。

RPGショップ(武器屋)

ピッキング作業を行いながら、ゲーム感覚で行えるチュートリアル的な位置づけのモード

パフェ作り

複数の作業工程と複数の選択肢から、順序立てて遂行する作業。効率化するためには複数のレシピを把握することや順序立てを行う、より高い作動記憶を求められるモード

空港仕分け作業

制限時間を意識し、優先順位をつけて行う作業。終了時間から逆算し、効率よく作業するスキルが必要に。より多くの認知機能を駆使して作業するモード

VRをトレーニングに活用する取組が増加しています。その流れで障害者の就労を支援する取り組みも徐々に現れています。ビーライズの今回の取組の他にも、株式会社ジョリーグッドは発達障害支援として、さまざまな業種の仕事体験をVRコンテンツ化し、職業ごとのやりがいや日常業務を体験できるトレーニングコンテンツを提供しています。。

(参考)株式会社ビーライズ プレスリリース


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