凸版印刷株式会社は、「デジタルツイン・ワールドトリップ」の開発を発表しました。用途としては、デジタルツインを活用した工場見学やライブコマース、不動産販売、文化遺産・観光名所めぐりなどが想定されています。2023年10月の正式サービス開始に向け、「LINKSPARK大阪」にて2023年4月より実証実験が行われます。
ユーザーは現地の固定カメラ「IoANeck」を装着したガイド・分身ロボットの中から、自分が「入る」対象を選択。アバターとして仮想空間に参加します。選択したそれぞれの位置にアバターが表示されるだけでなく、アバターの動きは「IoANeck」を装着したガイドや分身ロボットと同期され、リアルタイムで現地とつながる体験を可能にします。デジタルツイン空間内でのユーザー同士のコミュニケーションとして、音声通話・テキストチャット(多言語翻訳付)・スタンプ機能も用意されています。
まずは大阪で実証実験、実用性等の検証を開始
「デジタルツイン・ワールドトリップ」は、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が展開する「LINKSPARK大阪」にて、2023年4月から実証実験を開始します。実証実験では、映像配信やWeb会議システムと比較し、現地同様の対面案内を提供できるかなどの実用性の検証を行う予定です。
凸版印刷はプレスリリースにおいて、「印刷業で培った技術やノウハウを活かし、社会的価値創造や社会的課題の解決を目的とした、メタバース事業を推進しています。安全性・リアリティ・信頼性を備えたプラットフォームの提供を通じ、誰しもが能力を発揮できる、格差なきスマート社会における新しい暮らしとビジネスの創出を目指しています」とコメントしました。
(参考)プレスリリース