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開発 2019.03.27

視線追跡技術のTobiiがVR/AR向けSDKを発表、アイトラッキング実装をより円滑に

視線追跡(アイトラッキング)技術を手がけるTobiiが、VR/AR/MRに対応したアイトラッキング関連のソフトウェア開発キット(SDK)を発表しました。同社はこのSDKにより、視線追跡・視線操作に関する開発がより円滑になるとしています。

様々なツールが内包

Tobiiによる発表は、2019年3月18日からサンフランシスコで開催されたゲーム開発者会議・GDC2019の壇上で行われました。このSDKにはアイトラッキングおよび視線操作(※)用の開発ツールとリソースが含まれています。

Tobiiによれば、これらのツールを活用することでアイトラッキングに関連した開発がよりスムーズになるとのこと。加えてTobiiは、この追跡ツールを使用することでVRヘッドセット装着者の眼の動きを、VRコンテンツ内で再現可能になると説明しています。

(※視線操作:VRヘッドセットのヘッドトラッキング機能を使い、「頭を動かして注視点を動かす」技術。アイトラッキングとは別物)

アイトラッキングで注目されるTobiは

Tobiiは、John Elvesjö氏、 Mårten Skogö氏Henrik Eskilsson氏の3名によって2001年に創立されたスタートアップ企業です。創立当初は非常に小規模な企業だったものの、成長を続け、現在では1,000名以上の従業員を抱える企業となっています。

Tobiiの手掛けるアイトラッキングシステムは様々な企業から注目を集めており、2019年1月にHTCが発表した法人向けのVRヘッドセット「VIVE Pro Eye」にTobiiの技術が使われています。

アイトラッキングの現在:ごく一部の法人向けデバイスなどに搭載

VRにおけるアイトラッキングシステムは、一般ユーザー向けに販売されているVRヘッドセットではあまり重要視されていないのが現状です。

一方で法人向けに開発されたVRヘッドセットでは、アイトラッキングシステムの採用例が複数存在します。先述した「VIVE Pro Eye」の他にも、台湾のStarVRが開発したハイエンド法人向けVRヘッドセット「Star VR One」やVRgineersの「XTAL」にアイトラッキングが実装されています。

(参考)UploadVR


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