ウェブ上の画像・動画編集システムを展開するThingLinkが、Run Capitalを主導に130万ドル(1億4千万円)の調達したことを明らかにしました。この投資でThingLinkは開発中の360°画像と動画用の編集システム「ThingLink 360°&VR EDITOR」のサービス拡大を目指すと発表しています。
ThingLinkが展開している360°画像・動画編集システムは、ウェブにアップロードする360°画像や映像上に任意の『注釈ポイント』を設定し、説明文やリンク、関連する他の画像、動画などを埋めこむことができるというもの。ユーザーは設定された注釈ポイントにカーソルを合わせると、埋めこまれた説明文などが表示されます。
現在、360°画像と動画用の編集システム「ThingLink 360°&VR EDITOR」ベータ版の事前登録を受け付けています。スマートフォンアプリからの視聴対応に加え、スマートフォンアプリをダウンロードしなくてもPCとスマートフォンのブラウザから視聴できることが特徴となっています。VRでは、Google Cardboardで使用できます。
「ThingLink 360°&VR EDITOR」はネット通販などでVRストーリテーリングによるマーケティングのプラットフォームになることを目指すとのことです。すでにThingLinkの顧客には「ThingLink 360°&VR EDITOR」導入への準備が整っているとも発表されています。
ネット通販やネット不動産など、大きな市場にVRが導入される可能性は高いでしょう。今後もこのような分野にVRを展開する企業が資金調達を行うことも多くなるのではと思われます。
(参考)
ThingLink Raises $1.3 Million to Expand Media Annotation Platform to VR – Road to VR
http://www.roadtovr.com/thinkglink-investment-1-3-million-vr-media-annotation/
※米Road to VRはMogura VRとパートナーシップを結んでいます。