Valveは、PC向けプラットフォームSteamで配信されているVRコンテンツについて、ボタン配置をユーザーがカスタマイズできる機能のベータテストが開始しました。特定のコンテンツでコントローラーがサポートされていない不具合や、自分で好きなボタン配置に変えたい時などに便利な機能です。
OpenVRがキーコンフィグをサポート
SteamのVRコンテンツはValve社のOpenVRという規格で動いており、現在はどのタイトルもOculus Rift、HTC Vive、Windows Mixed Realityヘッドセットで起動はすることができます。
一方で、タイトルごとに特定のヘッドセットしか開発者が正式サポートしていないこともあり、ヘッドセットでの描画は行われるものの個別のコントローラーに対応していないケースがありました。特にOculus TouchとHTC Viveコントローラー、Windows MRコントローラーではそれぞれボタン配置が異なるため、最悪ゲームが進行しない不具合も発生する可能性があります。
こうした問題に対応するべく、ValveはOpenVRのカスタムボタンマッピング機能としてOpenVR-InputEmulatorの追加を発表しました。
特に2017年10月の発売から数ヶ月しか経っていないWindows MRヘッドセットは、開発者にサポートされていないケースも多く発生しています。VRヘッドセット利用者統計の多様化にも合わせ、よりオープンなVRプラットフォームに近づくための取り組みといえるでしょう。
1月22日までベータ版が利用可能
Steam VRのカスタムボタンマッピング機能は現在、ベータテスト版を利用することができます。
利用するには、Steamのライブラリー一覧からSteam VRを探し、右クリックでプロパティを開きます。新しく開いた画面からベータタブを探し、該当する機能を有効にしてください。このベータテストは1月22日まで実施され、その後一時的に利用できなくなります。正式な実装時期は未定です。
不具合への対応だけでなく、自分で好みのボタン配置に変更することもできるため、多くのユーザーの要望に応える機能となりそうです。
(参考)
Valve Is Adding Custom Button Mapping For All VR Controllers To OpenVR / UploadVR(英語)
https://uploadvr.com/valve-adding-custom-button-mapping-vr-controllers-openvr/