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活用事例 2020.03.09

VRで教育されたトイレお掃除ロボ「Somatic」に注目

アメリカのスタートアップSomaticが開発した、VRで訓練された清掃ロボット「Somatic」が話題を呼んでいます。このロボットへの“教育”は、VR内で掃除すべき場所を指示する形で実施。すべての教育が終了すると、ロボットはLIDAR(※)を含む各種センサーを活用して、スムーズに動作します。

(※LIDAR:光を用いたリモートセンシング技術。レーザー照射に対する散乱光を測定し、対象までの距離や性質を分析する)

「Somatic」は、四角いボディに1本のアームが装着されたロボット。(公衆)トイレの掃除向けに設計され、空港やカジノ、オフィスなどのトイレで運用されることが想定されています。

Somatic社は、ドアの開閉やエレベーターを利用した(複数のフロアに跨っての)移動にも対応していると説明。「Somatic」は試験フェーズの終了後、月間1,000ドル前後(約11万円)でリースされる予定です。

ロボットとVR、試み多数

VRとロボットを組み合わせて運用する試みは、様々な企業が行っています。Somatic社と近いアプローチを実施している企業のひとつが、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)です。同社は2019年10月、家庭用ロボットの教育をVRで行う開発プロジェクトを公開しました。

2020年2月には、三⾕産業株式会社と株式会社エスイーフォーが、VRを通じてロボットに指示を与えるシステムを発表しました。同システムは工事用ロボット向けのもので、コンクリート製の壁や床に穴を開ける工事「穿孔作業」において、ロボットの自動制御と人間の遠隔指示による作業を行います。

(参考)Somatic


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