米Snapchat社が、3D・VR関連のコンピューター映像企業であるSeene社を買収していたことが、ネットメディアTechCrunchにより明らかになりました。自社の展開するアプリを3D・VR方面に拡張させていくのではと予想されています。
大人気アプリ「Snapchat」へ3Dコンテンツ機能を導入か
Snapchat社は、画像や動画を投稿し、消えてしまう最大10秒の間に皆でシェアするという海外のティーンの間で大人気のアプリ「Snapchat」を開発する企業です。Snapchatは投稿した画像や動画が数秒間で消えてしまうため気軽にシェアできることが特徴で、その人気はもはやInstagramを超えるとも言われています。
また、今回Snapchat社による買収が明らかとなったSeene社は、3Dの自撮り撮影を行うことのできるモバイル端末向けアプリ「Seene」を開発提供しています。
Seeneによる3D自撮り撮影
作成した自身の3D画像を用いてアバターを制作する様子なども描かれている
今回の買収におけるSnapchat社の目的はSeeneのコンピュータビジョン技術とエンジニア・チームの獲得だと記事では述べられており、今後Snapchatに3D・VRコンテンツ機能が追加されるのではと予想されています。買い物に行った際に、購入するものを事前に3D写真として家族へ送信したりなど、かなり広範囲に渡り応用が効きそうです。
またSeene社にはAR関連の技術もあるため、AR方面での技術の応用も期待されます。
Facebookなどライバル社との買収競争が続く
Snapchat社のライバルであるFacebook社も数か月前に、自撮り動画アプリを開発するMSQRD社を買収するなど、明らかにSnapchat社を意識した動きを見せています。
動きの激しいSNS業界において生き残るため、各社とも技術を吸収し新たなサービスを展開しようという姿勢を見せています。今後の業界の動向に注目が集まります。
(参考)
Report: Snapchat Aquires 3D Model Capture Company Seene(英語)
http://uploadvr.com/report-snapchat-acquires-3d-model-capture-seene/
Snapchat secretly acquires Seene, a computer vision startup that lets mobile users make 3D selfies(英語)
http://techcrunch.com/2016/06/03/snapchat-secretly-acquires-seene-a-computer-vision-startup-that-lets-mobile-users-make-3d-selfies/
※米UploadVRはMogura VRとパートナーシップを結んでいます。