Home » 独シーメンスとNVIDIA、産業向けメタバースの構築に向け提携


業界動向 2022.07.04

独シーメンスとNVIDIA、産業向けメタバースの構築に向け提携

2022年6月30日、ドイツの製造業大手シーメンス(Siemens)は、NVIDIAとの提携を発表しました。産業向けメタバースの構築を目指し、それぞれの持つプラットフォーム「Siemens Xcelerator」と「Omniverse」の連携を行います。

ドイツの製造・ソリューション大手と半導体・AI関連大手の提携

シーメンスは、産業やインフラ、建築や輸送向けの技術ソリューションを専門とするドイツの大手テクノロジー企業。機械設計やエンジニアリング、組み込み等の幅広い用途を想定したプラットフォーム「Siemens Xcelerator」を有します。

一方のNVIDIAが提供する「Omniverse」は、NVIDIAが開発・提供するバーチャル空間内で、デザインシミュレーションやコラボレーションを行うためのプラットフォーム。リモートワークにおける共同3Dデザインの課題を解決することを目的に作られています。

本提携により、シーメンスとNVIDIAは「Siemens Xcelerator」と「Omniverse」を連携。これにより、シーメンスの物理ベースの3Dモデル群と、NVIDIAのリアルタイム処理を活用した産業向けメタバースの構築を可能にします。

この提携により、NVIDIAは「企業はより高い信頼性で、より早い意思決定を行えるようになる」とコメント。また、シーメンスはプレスリリースにおいて、「産業向けメタバースに組み込まれたフォトリアリスティックな物理ベースのデジタルツインは巨大な可能性を持っており、現実世界の問題を解決できる仮想世界を構築することによって、私たちの経済と産業を変容させることも可能になります。本提携を通じて、私たちは産業向けメタバースをあらゆる規模の企業が実際に利用できるものにします」と語りました。

(参考)プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード