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活用事例 2020.11.17

購入率や返品率改善に効果 ECへの3Dモデル・AR導入

eコマースプラットフォームのShopifyは、3DモデルやARを使った商品確認機能を提供しています。この機能を導入したとあるペット用品メーカーでは、購入に繋がるコンバージョン率、そして商品の返品率に大きな改善が見られました。

ARで犬とキャリーケースの大きさ比較

米国のGunnerは、犬を運搬するためのキャリーケースを手掛けるメーカーです。同社の製品は堅牢さを大きな強みとしていますが、それゆえに重く、輸送費がかかる物となっています。もしユーザーからの返品が積み重なれば、輸送費は大きな痛手となってしまいます。

そこでGunnerは、Shopifyの3D/AR機能を活用。商品ページに3Dモデルをアップロードし、ユーザーが好きな角度からキャリーケースを確認できるようにしています。また、AR機能も採用し、モバイル端末を使ってARでキャリーケースを表示、自宅の犬とサイズを比較してから購入できるようにしました。

コンバージョン率や返品率が改善

3D/AR機能の導入効果は顕著なものでした。前四半期と比較し、サイト訪問者がショッピングカートに商品を入れるコンバージョン率は3%アップ。実際に購入に繋がったコンバージョンは40%も上昇したのです。さらにネックとなっていた返品も5%減少し、これに伴う輸送コストの削減を実現しました。

同社マーケティング部門ヴァイスプレジデントのMacey Benton氏は、「3Dモデルは、店舗とオンラインでの購入体験のギャップを埋めるツールとなります。3Dモデルの導入が進むほど、返品・交換率も下がっています」とその効果を語りました。

コロナでAR導入進む

新型コロナウイルス感染症の流行を受け、小売分野でのAR活用はますます進んでいます。すでに複数の企業が購入率・返品率などの面において実績を挙げており、今後もARは広く利用される見通しです。

(参考)Shopify


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