ラスベガスで開催された家電見本市Consumer Electronics Show(CES)に、チェコのスタートアップSense ArenaはVRアイスホッケーゲーム「VR Hockey Trainer Sense Arena」を出展しました。
「VR Hockey Trainer Sense Arena」は、PC向けVRヘッドセットHTC VIVE対応のソフトです。現役のNHL(※)選手や、アイスホッケーの指導に当たるコーチ陣からの徹底した監修を受けて制作されたのが特色です。監修の担当者には、元NHL選手のJan Ludvig氏など、著名な人物も含まれます。
(※NHL=ナショナルホッケーリーグ。アメリカのプロアイスホッケーリーグ)
認知能力の向上が目的
「VR Hockey Trainer Sense Arena」は、一般のユーザーの他、プロのアイスホッケー選手が使用することも想定して開発されました。主に、利用者の認知能力を向上させることを目的としています。Sense Arenaによると、アイスホッケーの選手に必要な、反射神経や瞬間的な判断力も、プレイすることで増強されるとのことです。
Sense ArenaのサポートのためCESに来場していた、ニュージャージー・デビルス所属のプロアイスホッケー選手Patrik Elias氏は、「これ(VR Hockey Trainer Sense Arena)はただのゲームではありません。子供から本物のNHL選手まで、幅広い層が使用できる(練習)ツールです」と、「VR Hockey Trainer Sense Arena」について語りました。
Elias氏はまた、スポーツ界の現状について「(プロのアイスホッケーの)試合は日に日に厳しさを増しています。そのため(アイスホッケー)選手たちは、より良い(練習)ツールを求めています。テクノロジーは今や、プロスポーツに欠かせない物ですよ」とコメントしました。
企業向け販売の他、一般向け販売も
「VR Hockey Trainer Sense Arena」はVR体験施設やトレーニングジムなどでの使用を想定した、企業向けの販売(価格は2019年1月現在未定)が行われています。月199ドル(約21,000円)のレンタルサービスも利用可能です。
一般のユーザーなどを対象にした「VR Hockey Trainer Sense Arena」をプレイするためのハードウェアとソフトウェア一式をセットにした同梱版「Hardware Pro Set」の販売も行われています。「Hardware Pro Set」にはVIVE Proと2台のベースステーション、4つのVIVE トラッカー、VIVE Pro用のワイアレスアダプター、バッテリーと充電器、ゲーミングPC、タッチスクリーン式モニターが含まれます。価格は5,480ドル(約60万円)です。
(参考)VRScout
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