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業界動向 2021.06.29

「HoloLens 2」活用の遠隔支援システム、札幌の公共事業に導入

株式会社ハニカムラボ會澤高圧コンクリート株式会社は、MR活用した遠隔支援システムを共同開発しました。本システムは札幌市の公共事業にて導入されています。

ハニカムラボはXR(VR/AR/MR)ソフトウェアやスマートフォンアプリの企画・開発などを行う企業。一方、會澤高圧は先端テクノロジーをかけ合わせた取り組みを展開している総合コンクリートメーカーです。両社は建築土木分野のDXに向けて、MRの新たな活用方法の開発を昨年から取り組んでいます。

作業者・現場指揮者・発注者をつなぐMR遠隔支援システム

今回両社が開発したMR遠隔支援システムは、工事現場や生産現場にてモバイル端末等による映像と音声の双方向通信を使用し、通常現場で行われる「段階確認」「材料確認」「立会」を遠隔で行います。

本システムには、HoloLens 2搭載のヘルメット一体型デバイス「Trimble XR10」を活用。遠隔地にいる発注者は、iPad端末の映像を通じて現場の様子を把握できるほか、XR10が映す作業者の手元の情報を確認可能です。現場の作業者はXR10を通して、計測箇所の図面などを表示させながら作業を行えます。一方、現場指揮者は、iPadで検査項目を選択しながら検査の全体を進行させます。遠隔地にいる発注者とコミュニケーションを取りながら計測結果を共有可能です。

なお、XRは作業現場で作業指示や情報共有を行い業務効率化できるとして様々な企業が開発、導入しています。

(参考)株式会社ハニカムラボ プレスリリース


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