中国のスタートアップRokid社は、クラウドファンディングサイトKickstarterで新たなデバイスを発表しました。スマートフォンと接続する軽量スマートグラスで、コンシューマー市場を狙います。
音声操作や焦点変更が可能、トラッキング機能はなし
新デバイスの名前は「Rokid Air」。概観は、同社が2021年1月に発表したARヘッドセット「Rokid Vision 2」とよく似ています。しかし業務向けをメインターゲットとしたVision 2と比較し、Rokid Airは同社初のコンシューマー市場中心に出された製品です。スマートフォンに接続して使用するためバッテリーは搭載せず、90gという軽量、定価も499ドル(約55,000円)に抑えています。ディスプレイ解像度は4Kで、音声操作によるハンズフリーでの利用が可能です。
さらに度数が調整可能であり、近視のユーザーでも眼鏡やコンタクトレンズ無しにデバイスを利用できます。
一方、MRデバイスであるマイクロソフトの「HoloLens 2」等が搭載している位置や手のトラッキング機能はありません(=ユーザーの位置を認識したり、ハンドトラッキングを行ったりすることはできません)。基本的にスマートフォンの画面を空間上に投影し、モニターのように使って仕事をする、大画面でゲームや動画鑑賞を楽しむ、といった使い方を想定しています。
原稿執筆時点で「超早割」プランは受付終了していますが、339ドル(約37,000円)からデバイスを購入できるプランが用意されています。デバイスの出荷予定は2021年11月です。
(参考)VRFocus、Kickstarter
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