ARを用いた軍事訓練を開発するRed 6が、5年間で7,000万ドル(約77億円)相当の契約をアメリカ空軍から受注したことを発表しました。今回のSBIR(中小企業技術革新研究プログラム)フェーズIIIの単独受注により、Red 6はARプラットフォームの商業化を進めます。
飛行中の機内でのトレーニングを可能にするRed 6
フロリダに拠点を置くRed 6は2018年に設立。空軍向けのトレーニングシステム「ATARS(Airborne Tactical Augmented Reality System/航空戦術ARシステム)」を開発しています。ATARSでは、飛行中の戦闘機内でヘルメット型のARデバイスを用いたトレーニングを行うことができます。
アメリカ空軍の戦力相互作用・即応性部門のWinston Bennett博士は「Red 6は、現在のトレーニングの問題点を解決するソリューションを提供しています。これが解決されれば、今日我々が直面しているいくつかの国家安全保障上の問題を解決することができます」と述べています。
今回の契約により、ATARSはただちに練習機であるT-38への搭載が開始され、F-16戦闘機などにも搭載される予定です。
(参考)プレスリリース