東京大学と株式会社ユーカリヤは、デジタルツイン構築プラットフォーム「Re:Earth(リアース)」を開発、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開しました。世界各国のエンジニアや開発者と、オープンソースソフトウェアのコミュニティを形成することを見込んでいます。
ノーコードで管理可能、様々な表現に対応
「Re:Earth」は、東京大学大学院情報学環渡邉英徳研究室と、デジタルアーカイブ事業や知的活動支援を行うユーカリヤが共同開発。Web地理情報システム(GIS)環境をWebブラウザから利用することが可能です。
「Re:Earth」ではノーコードによる情報のマッピングが可能で、エンジニアでなくても管理・運用可能なシステムを搭載。統計グラフや時系列などの表現をドラッグ&ドロップ操作で配置可能です。
また、クラウドネイティブアプリケーションとして開発されているので、クラウドやサーバーレス環境で動作します。今後はAWSを含む外部サービスの対応が行われるとのことです。
● フロントエンド:React・TypeScript・Cesium・Resium
● バックエンド:Go
● API:GraphQL
● クラウド:Docker・Google Cloud Storage
● DBMS:MongoDB
● 認証:Auth0
● フロントエンドのプラグイン実行環境:WebAssembly + QuickJS
国内企業もデジタルツイン構築プラットフォームを提供
デジタルツイン構築プラットフォームの提供は、国内企業のSymmetry Dimensionsも行っています。同社の「SYMMETRY Digital Twin Cloud」は、CADデータや点群データなど、デジタルツインに必要なデータが取り扱える他、各種APIなどとも連携してデジタルツインを構築することが可能です。