2020年2月25日、半導体大手のQualcomm(クアルコム)は、5G対応の新型チップセット「Snapdragon XR2」を使用した、VRヘッドセットとARデバイスのリファレンスデザイン(参照設計図)を公開しました。
実際に動作することを想定したモデル
今回公開されたのは、既存のVRヘッドセットに近いデザインのリファレンスデザイン。Qualcommのパートナー企業が機能確認・評価を行うためのテストベッドになることが想定されています。Qualcommは「同VRヘッドセットは、ハンドトラッキング機能による操作と、Atraxaの磁気コントローラートラッキング、Tobiiのアイトラッキング技術をサポートする」と説明しています。
2020年現在、このリファレンスデザイン「VRDK」の詳細なスペックは不明ですが、「Snapdragon XR2」の性能に準拠した仕様になっていることが推測されます。同チップセットは、最大で3K×3K(3,000×3,000)までのディスプレイ解像度(片面)に対応し、 リフレッシュレートは90Hz。7基のカメラからのカメラフィードを同時に処理することができます。先述の通り、次世代通信規格5Gにも対応しています。
別タイプのリファレンスデザインも公開
Qualcommは「VRDK」のほかにも、2種類のリファレンスデザイン(それぞれVRとARデバイス)を公開しました。米メディアRoad to VRによれば、これらのデバイスは“Qualcommが考える、「Snapdragon XR2」のリファレンスデザインをベースに開発された製品の予想図”とのこと。
(参考)Road to VR
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