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VR時代のプライバシー問題をどのように捉えるべきか、専門家の提言

VRはとても素晴らしい技術で、将来的にも有望ですが、人の行動に関する詳細な情報を取得できます。その結果、プライバシーの問題がいままでよりも深刻になる可能性があります。VR機器によるプライバシーの侵害はどのようなものなのか、どのように対策すればプライバシーを守れるのかについて専門家の問題提起です。

本記事で提言しているDowney氏は、法律分野に詳しく、前職ではプライバシー関連のスタートアップに勤めていました。現在は、脳による制御インターフェースなどユーザーの意図をくみ取って動かす会社への投資を行っています。

彼女によると、プライバシーを守ることは表現の自由のための基本的な要件ですが、近年は、私たちのオンライン上での足跡が現実の生活に溶け込み始めています。GoogleやFacebookなどの広告ビジネスモデルは、オンラインでの行動を各ユーザーに結びつけてそのユーザーのプロファイルを作成し、最適な広告を表示しようとしています。これは収集、共有された情報が一時的なものでなく、永続的な影響を持つことを意味します。さらにVRでは、頭の動きや移動、手の動き、さらには目線などオンラインでの行動がより詳細に収集されていくと考えられます。

Oculusのプライバシーポリシーによれば、VRヘッドセットを使用したときの“身体の動きと身体の大きさに関する情報”を取得して記録できるとしています。これは、頭と手のトラッキング情報を元に、視線に映っている内容を記録することが可能であることを示しています。

現時点では、VR技術によって収集された情報のうち、個人を特定できるようなものはありません。しかし、今後より洗練された顔検出や、日常での脳制御インターフェースを備えた視線追跡技術などが登場すれば、顔の表情から目の動きや視線、歩き方、手と頭の動きを含む詳細なデータを取得できるようになるでしょう。さらに、これらの情報を機械学習し個人を識別できるような技術が登場すると、これらの情報は、指紋や網膜などの個人を識別する固有かつ重要な情報になります。

Dawney氏は、プライバシーの観点から、初めてVRを体験する場所では情報を記録せずに廃棄することを勧めています。また、開発者向けにはデータ収集を最小限に抑え、可能な限りデータを少なくすることを推奨しています。

また、VR関連企業は現時点では、VRシステムから記録された情報の取り扱いについて、積極的に周知、開発者への教育などを行っていません。

VRがこれまでに作られた最も強力な監視技術になるか、プラバシーの最後の砦となるか、決めるのは私たちユーザーの責任であり、VR企業にこれらのプライバシーの問題を抱かせる必要があるのではないでしょうか。

(参考)

VR as the Most Powerful Surveillance Technology or Last Bastion of Privacy? It’s up to Us. – (英語)

http://www.roadtovr.com/virtual-reality-augmented-reality-privacy-policies-voices-of-vr-sarah-downey/

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