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PlayStation VR2 2023.01.26

PSVR2は高い? 他の選択肢はアリ? 人気VRヘッドセット値段比較まとめ

2月22日(水)の発売日が迫り、ローンチソフトの充実も伝えられるなど、高い注目を浴びる新型VRヘッドセット「PlayStation VR2(PSVR2)」。最新技術が詰め込まれており、既存のVRユーザーだけでなく、これからVRに触れてみたいゲームファンにとても気になるデバイスです。

しかし、ネックなのは価格。PSVR2は74,980円(税込)と、それなりの値段となっており、購入をためらっているユーザーもいると思います。

そこで今回は、他の人気VRデバイスと価格を比較した上で、購入者の用途として適切かを解説していきます。とくに、これからVRでしたいことが決まっている方は必見です。

PSVR2の特徴と値段

PSVR2は、PlayStation 5(PS5)と接続して使えるVRデバイスです。初代PSVRと比較してグラフィック描画能力が進化したのはもちろん、PS5のコントローラーと同様の「ハプティックフィードバック」や「アダプティブトリガー」が採用され、ゲームにより没入がアップ。初代では必要だったPS Cameraの設置はなくなり、USBケーブル一本(Type-C)だけでPS5と接続できるようになりました。解像度は片目2000×2040です。

PSVR2単体の値段は74,980円です。PlayStation 5本体を必ず買う必要があります。PS4などの他ゲーム機では起動しません。また現状ではPC接続もできないことに注意です(詳細は文末で紹介)。

PS5の通常版が60,478円、デジタル・エディションが49,478円です。合計すると135,458円/124,458円となります。

PSVR2はローンチの段階で「グランツーリスモ7」「バイオハザード8」「Horizon Call of the Mountain」といったPC向けVRでは遊べないゲームが楽しめる他、「Beat Saber」のような定番VRゲームがリリースされるため、初期ラインナップは充実していると言えます。

ただし、VRChatなどのメタバース系サービスの配信は告知されていないため、現状ではあくまで「ゲーム特化のVRヘッドセット」という立ち位置となっているようです。PS5を所有しており(もしくは買う予定があり)、より高クオリティなVRゲームを楽しみたいという人にはオススメできると言えます。

比較:PSVR2とMeta Quest 2

現在最も普及しているVRデバイスといえば「Meta Quest 2」。スタンドアローン型、VRデバイスの中でも低価格、ソフトが豊富なストアと、VR初心者にはうってつけとなっています。PCがなくても単独で動きますが、PCと繋げるとハイクオリティなゲームも楽しむことができます。Steamはもちろん、MetaのPC向けストアも利用可能。解像度は片目1832×1920です。

Meta Quest 2の値段は128GBモデルが59,400円、256GBモデルが74,400円です。大容量の256GBモデルと比べると、PSVR2の74,980円とさほど値段の差はありません。しかし、PS5を持っていない人はPS5を買う必要があるため、デバイス単体での価格はMeta Quest 2の方が安価に買えます。

ただし、ハイクオリティなVRゲームを遊ぶ場合、PSVR2の方が安く抑えられる点も押さえておきたいところ。Meta Quest 2でPC向けVRゲームを遊ぶなら15万〜30万円ほどのゲーミングPCが必要なため、PS5+PSVR2よりもずっと高価になります。

ポイントはゲーム用途以外で利用する可能性があるか、より気軽に遊びたいかといったところ。PSVR2の新規タイトルとは重複が少ないため、遊びたいゲームタイトルでヘッドセットを決めるのもアリでしょう。

比較:PSVR2とPICO 4

2022年後半に発売された新型VRデバイスの「PICO 4」。PICO4の最大の特徴は重量バランスで、前後に重さを分散することで軽いつけ心地となっています。また、Quest 2と同じくVRデバイス単体で遊ぶことができ、PCとも繋げて本格的なコンテンツも体験できます。解像度は片目2160×2160です。

PICO 4の価格は128GBモデルが49,000円、256GBモデルが59,400円と、VRデバイスの中でも特に安くなっています。大容量の256GBと比較しても、PSVR2とは15,880円ほどの差となります。

スペックが必要なVRゲームを遊ぶ場合、ゲーミングPCが必要なのはMeta Quest 2と同様です。注意すべきは、Meta Quest 2と比べると内製ストアの品揃えが少ないこと。単体のみで動かす場合、やや物足りなくなるかもしれません。軽さを活かし、PC接続を前提とするのも手です。

比較:PSVR2とValve index

PCゲームの定番ストア「Steam」のValveが作ったPC向けVRヘッドセットが「Valve index」です。5本の指の動きを検知できるコントローラーなど、コアなVRゲーマーのニーズに応えるハイスペック・多機能のデバイスとなっており、発売から3年近く経っても未だ高い人気を誇ります。解像度は片目1440×1600です。

価格も高めで、ヘッドセット・コントローラー・ベースステーションのVRセットが165,980円。遊ぶためにはゲーミングPCが必須となっています。遊べるVRゲームはSteamのものが中心となります。

PS5+PSVR2と比べると、かなり高価になるため、どちらかといえば元々ゲーミングPCを持っている方か、外部センサーも含めた本格的なVR環境を構築したい方向けです。

比較:VIVE Pro 2&VIVE COSMOS ELITE

片目2448×2448、両目で5K画質と、圧倒的な解像度を持つVRデバイス「VIVE Pro 2」。さらに視野角120度、リフレッシュレート120Hzとなっています。PC接続が前提となっており、ストアはSteamなどに加え、VIVEではアプリのサブスクリプションプランも用意されています。

相応に高価格なデバイスとなっており、ヘッドセット、コントローラー、ベースステーションのフルキットの価格は209,000円。ハイエンド志向といえるVIVE Pro 2ですが、その分求められるPCスペックも上がっています。安価なゲーミングPCでは性能が追いつかない可能性に注意です。

VIVEシリーズでは、「VIVE COSMOS ELITE」という選択肢もあります。VIVE Pro 2よりスペックは劣りますが、外部センサーによるトラッキングと、本体カメラによるインサイドアウト形式のトラッキングの2種類を選択できる特徴を持っています。解像度は片目1440×1700です。接続にはゲーミングPCが必要で、価格はヘッドセット、コントローラー、ベースステーションのセットで119,100円です。

補足:PSVR2とPCは本当に組み合わせられない?

ここまで説明すると、ひとつの疑問が浮かび上がります。もし最新のVRデバイスであるPSVR2とゲーミングPCを組み合わせたら、かなり快適なVR体験ができるのではないでしょうか。

しかし結論から言いますと、PSVR2とPCは接続が不可能と報じられています。PSVR2は暗号化によりPS5以外の機器では使用できないようになっていると推測され、PC接続が可能になる可能性は「非常に低い」とのこと。残念ですが、PCはPCVRに対応したデバイスを使うのが良さそうです。

まとめ

デバイス名 VRデバイスの価格 外部機器との接続 接続する機器と合わせた価格
PlayStation VR2 74,980円 必須:PlayStation 5 PS5通常版/デジタルエディション(60,478円/49,478円)
合計135,458円/124,458円
Meta Quest 2 128GB:59,400円
256GB:74,400円
単体で稼働/PCとも接続可能 ゲーミングPC(約15~30万円)
約21万~37万円前後
PICO 4 128GB:49,000円256GB:59,400円 単体で稼働/PCとも接続可能 ゲーミングPC(約15~30万円)
約20万~36万円前後
Valve index 165,980円 必須:ゲーミングPC ゲーミングPC(約15~30万円)
約31万~46万円前後
VIVE Pro 2 209,000円 必須:ゲーミングPC ハイエンドゲーミングPC(約20~30万円)
約41万~51万円前後
VIVE COSMOS ELITE 119,100円 必須:ゲーミングPC ゲーミングPC(約15~30万円)
約27万~42万円前後

一見PSVR2は高いように思えますが、ハイクオリティのVRゲームを遊ぶ場合、実はかなり安く機器を揃えられる良い選択肢となっています。特にPS5を所持している方なら費用も抑えられるでしょう。最初から人気タイトル・定番タイトルが揃っており、VRゲーム入門にも最適です。

・まとめ

・安価でVRゲームを色々と遊びたいなら、Meta Quest 2単体がおすすめ。
・高性能なゲーミングPCより安く抑えたい、PS系のゲームが好きなら、PS5+PSVR2。
・PCと接続してVRを楽しみたいなら、ゲーミングPC+Meta Quest 2、PICO 4など幅広く選択が可能。
・値段を気にせずとことんハイエンドを望むなら、ハイスペックのゲーミングPC+VIVE Pro 2 or Valve index。
・PSVR2では現状VRChatなどのメタバース系サービスは遊べないので注意。


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