2018年10月予約が開始された両目8Kの高解像度を誇るPimax社のVRヘッドセット「Pimax 8K」。このデバイスのコントローラーについて、米メディアUploadVRは初期のValve社のコントローラー「Knuckles」がモデルになっていると指摘しています。
8Kヘッドセット、コントローラーの変遷
Pimax 8Kは、中国のヘッドセットメーカーPimax Technologyが開発する高解像度・広視野角のVRヘッドセットです。2017年9月~11月にクラウドファンディングサイトKickstarterで420万ドル(約4.6億円)の資金調達を達成し、今年10月に先行予約を開始しました。
コントローラーは、SteamVRに準拠したベースステーションとセットで300ドルにて販売されています。
2017年のクラウドファンディング実施時点では、Pimaxのコントローラーはボタン、ジョイスティック、トリガーを備えたシンプルなデザインのものでした。
その後、今年4月に新デザインのコントローラーを発表。2018年4月時点でのValve社のコントローラー「Knuckles」をベースにした設計で、手に固定して装着し、手を開いた状態で使用が可能です。
(Kickstarter実施当時のPimaxのコントローラー)
プロトタイプ版選択の理由は不明
そして今回発売されたコントローラーでは、更にデザインが改良されています。しかし、Valveが今年に入ってから行った「Knuckles」のアップデートは反映されていません。例えばValveは、コントローラーにジョイスティックと2つのボタンを追加し、トラックパッドを”トラックボタン”に変えています。一方Pimaxのコントローラーは、少し前のKnucklesプロトタイプデザインを維持しているようです。
Pimaxがこのデザインを選択した理由は明らかになっていません。Oculus TouchやKnuckles最新版と異なりジョイスティックを持たない設計が将来どう影響するのか、UploadVRはコントローラーデザインの背景をPimaxに問い合わせ中だとしています。
(参考)UploadVR