Home » VRヘッドセットのPimaxが3,000万ドルを調達、各種デバイスの安定供給目指す


投資 2023.03.02

VRヘッドセットのPimaxが3,000万ドルを調達、各種デバイスの安定供給目指す

2月28日、中国のVRヘッドセットメーカーPimaxは、約3,000万ドル(約41億円、2023年3月2日時点)を調達しました。資金は新製品「Pimax Crystal」、「Pimax Portal」の需要急増に備えた資本や、研究開発に充てられる予定です。

今回の資金調達はシリーズC1ラウンドで実施され、北京の投資会社Tuanmu Capitalが率いる投資家グループが参加しています。2017年のシリーズA(1,500万ドル)、2020年に行ったシリーズBの投資(2,000万ドル)に続く調達となります。

「Pimax」シリーズ製造で注目の中国企業

Pimaxは2015年に設立された、中国・上海に拠点を置く企業。社名と同じVRヘッドセット「Pimax」シリーズで知られています。直近では、2022年11月にポータブルゲーミングデバイス「Pimax Portal」を発表。「Pimax Portal」は専用のアタッチメントと組み合わせることで、VRヘッドセットとしても使用できます。なお、同社は「Pimax Portal」のクラウドファンディングを実施し、すでに予定額を達成しています。

Pimaxは同じく2022年11月、一体型VRヘッドセット「Pimax Crystal」も発表しています。単体でVR体験が可能であり、片目2,880×2,880の高解像度、160Hzの高リフレッシュレートで、アイトラッキング(視線追跡)機能を搭載。また視野角は水平200度/垂直135度で、超広視野角の高性能なVRヘッドセットとなっています。

ロジスティクス安定に資金を投入か

Pimaxは過去にデバイスの出荷遅延を複数回発生させています。2020年にはロジスティクス等の改善を主目的として、2,000万ドルを調達しています。

今回の資金調達に際し、同社創業者のRobin Weng氏は「急速に高まるVR製品の需要に対応するための生産能力の増強や、ハードウェアとソフトウェアの両方をさらに向上させることができるので、大変嬉しく思っています」とコメント。新製品の供給安定を図る見通しです。

(参考)Pimax


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード