Razerは、オープンソースのVRプラットフォームOSVRに向けた開発者向けのハードウェアHDK(Hacker Dev Kit)のバージョン2.0を発表しました。
高性能なディスプレイへ
これまでのバージョン1.4から比べてパネルの構成が改善されました。これまで1枚のパネルだったところ、片目ごとにパネルが分かれ、2枚の有機ELパネルの構成となります。また、解像度も両目で2160×1200と2K相当になり、描画性能を示すフレームレートは90fpsになりました。ディスプレイの性能はOculus Rift製品版やHTC Viveと並ぶ(※)ことになります。
価格は399.99ドル(約4.4万円)で出荷時期は未定です。
※ディスプレイ性能のスペックが並ぶということであり、実際の体験の質が同等とは限りません。また、プレイヤーの位置をトラッキングするポジショントラッキングは、OSVRではOculus Riftと同じ外部カメラを使用しています。
OSVRの可能性
OSVRはオープンソースのVRシステムを謳っています。ハードウェアだけでなくソフトウェア、周辺機器などを含む総合的なプラットフォームです。
これまで、HDKは開発者向けに提供されてきました。例えばOSVRではSteamのゲームがプレイできるとされていますが、そのためには自分自身でGithubにアクセスしてツールを入れるなどやや手間がかかります。
今回発表されたHDK2では一般消費者向けのPRも増えており、今後開発者だけでなくVRを楽しむデバイスとしても存在感を増してくる可能性があります。