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業界動向 2020.03.11

眼鏡型MRデバイスのNreal、新型は“一体型” 2020年内に発売か

3月10日、MRグラス「NrealLight」を手掛ける中国Nreal Ltd.(以下Nreal)は、法人向けの一体型MRデバイス(正式名称は未公表)を発表しました。

Nrealはこれまで、MRグラス本体と動作するための演算装置(プロセッサなど)を分離する設計思想を採用してきました。「NrealLight」の場合は、MRグラス本体をQualcomm Snapdragon 855を搭載したスマートフォンか、専用ユニット(Snaodragon 845を搭載)と接続する必要がありました。

米メディアVentureBeatによれば、今回発表された新型MRグラスは(競合デバイスよりも)高価格で性能の高い機種になるとのこと。発売時期は2020年第4四半期。ソフトウェアの開発には、NrealLightと同じNRSDKを使用します。

新型MRデバイスにはAndroidと互換性のあるハードウェアが実装される予定です。この仕様は、「Hololens 2」や「Magic Leap 1」といった競合デバイスに対して優位性をもたらすとVentureBeatは解説しています。セキュリティーが強固なクラウドへの接続機能も実装されます。

公開された新型MRデバイスの画像からは、ディスプレイ部分の上部に内蔵式のカメラが実装されていることが確認できます。VentureBeatはこのカメラが、デバイス利用者のハンドジェスチャーを認識する機能を有していると説明しています。

法人向け重視の姿勢が鮮明に

Nrealは当初、一般ユーザーをMRグラスの購買層として設定していました。しかし最近はQualcomm Technologies(クアルコム)らと提携した法人向けアプリケーションを発表するなど、ターゲット層を法人にシフトするような動きが確認されていました。

今回披露された新型MRデバイスは、着用画像のみですが、ヘルメットと合わせて着用していることからも法人向けを強く意識していると考えられ、同社が法人向けにも展開を強化することを示唆しています。

(参考)VentureBeat


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