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故郷・北朝鮮はVRの中に 離散家族の願い叶う

1950年に勃発した朝鮮戦争では、人々が戦乱を逃れる中で多くの「離散家族」が生まれました。北朝鮮と韓国という2つの国家に分断された人々。韓国では、彼らにVRで故郷を見せるというプロジェクトが立ち上がっています。

聞き取りから3Dで再現

この取組に参画するのは、韓国のVR企業Tekton Spaceです。韓国の行政機関である統一部の発案で、同国在住の離散家族を故郷(北朝鮮)と結びつけるプロジェクトがスタート。Tekton Spaceは、故郷をVRで再現するミッションを担いました。

CEOのAhn Hyo-jin氏によれば、実態が表に出ない北朝鮮を再現するのは、簡単ではなかったとのことです。同社は最初の体験者である女性にインタビューを行い、聞きながら内容をスケッチに起こしていきました。都度スケッチが彼女の記憶と一致するかを確認。画を元に、3Dデザインを作成しました。

「最初は非常に大変なプロジェクトに感じていました(中略)もし我々の作品が彼女の記憶と似ていなかったら、どうしたら良いでしょう?」とAhn氏は振り返ります。

しかし結果は驚くべきものでした。13歳の時に北朝鮮を離れ、70年に渡り韓国で暮らした女性は、VR体験中に「北朝鮮に着いたわ!」と叫びます。VR空間で再現された郷里を前に、彼女は涙を流しました。

2021年はプロジェクト拡大も?

過去には両国政府の計らいで、離散家族の面会が何度か行われました。しかし対象は抽選式で、最後に実施されたのは2018年です。当事者の高齢化が懸念される中、2020年11月時点で49,700名もの希望者が韓国で家族との再会を待っています。

Ahn氏によると、韓国の統一部はこのプロジェクトを拡大、他の離散家族の故郷のVR化にも興味を示しているといのことです。

(参考)CNN


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