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企業動向 2024.11.14

空間コンピューティングプラットフォーム「Niantic Spatial Platform」発表 AR、VPS、3Dスキャンのツール群を統合

Nianticは、空間コンピューティング技術を統合した新プラットフォームNiantic Spatial Platform(NSP)」を発表しました。NSPは、100万か所以上のVPS(Visual Positioning System)ロケーションを活用。Unity、Web、ネイティブ開発に対応し、モバイルからARグラス、MRヘッドセットまで、幅広いデバイスでの利用が可能です。

Niantic Spatial Platformは、同社が持つキャプチャ、ロケーション、AR(拡張)に関する技術を1つのプラットフォームに統合したものです。プラットフォームの中核となるのは、空間コンピューティングと次世代の没入型屋外ARグラス向けに構築された第3世代の3Dデジタルマップです。このマップは、VPSを通じてアクセス可能で、デジタルコンテンツの永続化とセンチメートル単位の高精度な位置合わせを実現します。

新プラットフォームでは、4つの主要なビジネスユースケースに向けたソリューションを提供します。「Spatial Planning & Design」は、世界中のどこからでも3D空間での専門的な作業を可能にします。「Warehousing & Logistics」は、物理的な場所に動的な情報フローを重ねることで、保管や配送のシナリオを最適化します。「Audience Entertainment & Engagement」は、人々が集まる場所にデジタルオーバーレイや共有ゲーム、接続された体験を提供します。「Remote Collaboration」は、モバイルフォンからMRヘッドセットまで、様々なデバイスを活用したチーム間の効果的な協業を支援します。

これらの機能の多くは、NianticのUnity向けSDKであるLightship ARDKの基盤技術を活用しています。NSPの導入に伴い、これらのツールとサービスもリブランドされましたが、既存のLightshipユーザーは引き続き位置情報ベースのAR体験を開発することができます。


(「Niantic Spatial Platform」を組み込んだツール「Sphere」を使用したリモートコラボレーションデモの様子)

また、今年初めに発表された「Niantic Studio」では、ブラウザベースの没入型XR体験の開発が可能です。VPSの統合により、開発者はWebARツールを使用して、アプリのダウンロードなしで利用できる魅力的なAR体験やロケーションベースの体験を作成できます。

デバイス対応については、iOSとAndroidに加え、「Magic Leap 2」や「Apple Vision Pro」、「Meta Questシリーズ」などの主要なエンタープライズおよびコンシューマー向けMRヘッドセットもサポートしている、とのことです。

(参考)Niantic


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