高齢層向けのVRレクリエーションやセラピーを開発するMyndVRは、VRヘッドセット「Pico」シリーズを手掛けるPico社と、360度コンテンツのスペシャリスト集団Littlestarと提携。申し込みがあった北米全土の高齢者施設に対して、VRヘッドセットの無償供与することを告知しました。
今回の無償供与プログラムでは、申し込みがあった高齢者施設に対して「Pico」系VRヘッドセット1台が提供されるほか、MyndVRからサポートやVRトレーニングが提供されます。高齢者向けコンテンツの1年間利用権も付属します。米メディアVRScoutによれば、一部の施設には、VRヘッドセットの清掃方法のレクチャーや、消毒用のアルコールティッシュなども配布される予定とのこと。
孤独な老人を外出禁止令から救う
MyndVRのプログラムは、全米50州すべてが申し込み可能地域となっています。近年の研究では、社会的に孤立した高齢者は、そうでない高齢者と比較して、認知症を発症するリスクが64%増加することが明らかにされています。新型コロナウイルスの流行で、アメリカでは各地で外出禁止令が施行されていますが、VRの無償供与によってこのリスクが軽減されることが期待されます。
無償提供プログラムについて、MyndVRのCEO Chris Brickler氏は以下のようにコメントしています。
我々は、Pico社とLittlestarが今回の、全米各地の高齢者施設で生活する年配の方々の生活を、より豊かにするための無償供与プログラムを実現するために、我々と提携を結んでくれたことを喜ばしく思っています。
このような(コロナウイルス流行による)危機に対して、AR/VR業界は立ち上がらなくてはなりません。MyndVRには、(全米)50州のいずれの地域に対しても、要請があれば(無償供与を)行う準備があります。
(参考)VRScout
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