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活用事例 2017.06.07

モバイルAR、アップルとフェイスブックが牽引 2021年に600億ドルの市場へ

リサーチ・アドバイザー会社のDigi-Capitalは、ブログでモバイルARの市場予測を公開しました。記事によると「アップルとフェイスブックを中心にモバイルAR市場は2021年までに600億ドルに到達し、ユーザーは10億人を超える」としています。

ARの普及はモバイルが重要な鍵を握っていると以前よりDigi-Capitalは強調していました。AR機能が話題になった「ポケモンGO」もスマートフォンアプリであったことが理由にあるとしています。

モバイルARデバイスの普及予測

Digi-Capitalは、フェイスブックがモバイルARプラットフォームを立ち上げて優位に立っていたが、先日アップルによって発表されたモバイルAR機能であるARkitによって、アップルがフェイスブックに反撃をしたとの考えを示しています。

今後、アップルやサムスン、ファーウェイなどのハードウェアメーカーが2021年までにモバイルARを4億人以上のユーザーに普及させ、フェイスブック、アップル、テンセント、スナップなどのモバイルARプラットフォームはハードウェアの4倍以上のユーザーを獲得すると予測しています。

2019年から劇的に成長する市場規模

モバイルARはスマートフォンの買い替えによって普及していきます。そのため、2018年までは普及段階にあり、モバイルARハードウェアが発売されたとしてもモバイルARソフトウェアの収益には時間がかかる可能性があるとしています。2018年の年間市場規模は100億ドルを下回りはするものの、普及が十分に進んだ2019年から市場規模が劇的に成長し、2021年までに600億ドルを超える市場になるとの予測です。

収益の80%は非ゲーム分野になる


2016年のモバイルAR市場はポケモンGOが中心でしたが、今後モバイルARの収益の80%以上はゲーム以外の分野であるモバイルネットワークデータや電子商取引、広告、ゲーム以外のユーザー向けアプリ、そして企業向けのアプリになると予測。

地域別モバイルAR市場


2021年にはアジア(中国、日本、韓国など)がモバイルARの中心になるとしています。中でもテンセント、アリババ、バイドゥといった中国の大企業などが世界的に進出することでモバイルAR収入の約半分を持つ可能性があるとの予測でした。

また今回の市場予測では、モバイルARハードウェアをアップル、サムスン、ファーウェイなどが発売する可能性があるものの、詳細が不明なためハードウェアに関する予測はしていないとのことでした。

アップルが参入を示したことでモバイルAR市場が大きく動きだし始めています。

(参考)
Apple and Facebook to drive mobile AR over 1B users and $60B by 2021 -(英語)
http://www.digi-capital.com/news/2017/06/mobile-ar-to-top-a-billion-users-and-60-billion-by-2021/#.WTdfMmjyiUl


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