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活用事例 2017.05.05

空間を触って触覚再現 超音波ハプティックのスタートアップが2300万ドルを調達

超音波による触覚フィードバック技術を開発するUltrahapticsは、シリーズBの投資フェーズにおいて2300万ドル(約26.0億円)の資金を調達したと発表しました。

超音波で操作する空中触覚フィードバック

Ultrahapticsは、2013年に設立された触覚フィードバックを開発するイギリスの企業です。

同社は「mid-air haptics(空中ハプティック)」と呼ばれる、“何も手に持たず空中を押すと、ボタンやモノの触感を感じる”という超音波による触覚フィードバック技術を開発しています。

最近では2月から3月にかけて行われたGDC2017に出展しており、同社は最新のシリーズB資金調達ラウンドにおいて2,300万ドル(約26.0億円)の資金を調達しました。

同社は今後、VR/AR産業への参入を開始する予定だとしています。

 

開発者キットを提供中

Ultrahapticsは現在、非営利団体や学術研究機関によるR&D;への利用や、提供中の開発者キット、評価プログラムなどを通して利用することができます。開発者キットであるTOUCH Development Kitは、現在1,899ユーロ(約23万円)で提供されています。

mid-air hapticsでは、DJのスライダーやコンロのつまみといったインターフェースを、何もない空間を触るだけで直感的に操作できるといった技術を実現します。専用の手袋などが不要であり、汎用性の高いハプティックインターフェースになることが期待できます。

(参考)
UploadVR / Ultrahaptics Closes $23 Million Funding Round For Holodeck-like Haptics(英語)
https://uploadvr.com/ultrahaptics-23-million-funding-round-spur-movement-vr-ar/

Ultrahaptics / Ultrahaptics Announces B Round Investment of £17.9M
https://www.ultrahaptics.com/investment/


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