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テック 2018.05.29

腕に巻く触覚デバイス マイクロソフトの特許公開

マイクロソフトが2017年に申請した特許が、米国特許商標庁から公開されました。ユーザーに触覚フィードバックを与えてVR空間での動作をよりリアルに感じさせる、VR/ARデバイスに関するものです。

リアルなフィードバックを実現

この「electrostatic side clutch」と呼ばれるデバイスの特許は2017年に申請されました。マイクロソフトによれば、本デバイスはモーターを内蔵し、触覚フィードバックによって反力を与えて物体などの感触を再現するデバイスです。

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マイクロソフトは特許の中で、次のように説明しています。「MRやVRは没入的な視覚・聴覚体験をもたらす一方で、VR空間のモノをリアルな物体に感じられるような、満足いく触覚は提供できていませんでした」そして“side clutch”は「MRやVR空間で触覚フィードバックを実現するために使える」としています。

グローブ型デバイスも

例えば「NBA 2K」のようなバスケットボールゲームを、このデバイスを腕に巻いてプレイします。すると、フリースローをする時に、引っ張られるような触覚フィードバックを体験できます。相手チームのプレイヤーに触られている感覚も実現可能です。

特許の中では腕に巻くタイプのデバイスのほかにも、リアルな反発力を感じるためのグローブもあります。マイクロソフトはそれぞれのデバイスの構造の差異を詳細に説明しています。

説明の要点を挙げると、“side clutch”はヘッドセットと接続され、VR/ARゲームプレイ中の適切なタイミングで、感触を再現します。電極は手や、腕や、足といったプレイヤーの体の動く部分に装着されます。

昨年公開されたマイクロソフトの特許では、円筒状のAR入力デバイスが示されました。また同社は今年の3月、力触覚を再現するコントローラーを発表しています。MRの活用に力を入れているマイクロソフトですが、VR環境を体験し、コントロールするための様々な方法を探っているようです。

(参考)Digital Trends


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