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投資 2020.09.23

マイクロソフト、Bethesdaなどを傘下に収めるZeniMax買収 VRへの影響は

米国時間9月21日、マイクロソフトはゲームスタジオのBethesda Softworksや、id Softwareなどを傘下に収めるZeniMax Media(以下ZeniMax)の買収を発表しました。買収額は75億ドル(約7870億円)です。

Bethesda Softworksやid Softwareは、「Fallout(3以降)」シリーズや「The Elder Scrolls」シリーズ、「DOOM」シリーズなど、複数のAAA(大作)タイトルを発売してきたスタジオ。今回の買収では、このほかにも、Arkane、 MachineGames、Tango Gameworks、Alpha DogなどのZeniMax傘下だったスタジオが、マイクロソフト傘下となりました。

2020年9月現在、マイクロソフトによる買収が、ZeniMaxや各スタジオにどのような影響を与えるかは不明です。米メディアRoad to VRは、Bethesda Softworksに関しては(現時点の戦略から転換し)「Xbox」系のデバイスに、コンテンツを独占供給する可能性があると論じています。

VR戦略にも影響あり?

買収は、ZeniMax(とスタジオ)のVRに関する戦略にも影響すると考えられます。マイクロソフトは、PlayStation VRを有するソニー株式会社とは異なり、VRに大きく注力していないからです。現時点では「Xbox」シリーズへのVR対応の予定もありません。

これまで「 DOOM VFR」「Fallout 4 VR」「Wolfenstein: Cyberpilot」「Skyrim VR」といったVRタイトルが、ZeniMax傘下からリリースされてきましたが、買収後も“流れ”は続くのか。続報に注視していきたいところです。

(カーマック氏のツイート)

なお、id Softwareの共同創業者であり、現在はフェイスブックに在籍しているジョン・カーマック氏は、「彼らは私に対して反感(grudge)を抱いていない。もしかしたら過去に携わった作品に、また関われるかも」と好意的な反応を見せています。

(参考)Road to VR

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