米国時間9月21日、マイクロソフトはゲームスタジオのBethesda Softworksや、id Softwareなどを傘下に収めるZeniMax Media(以下ZeniMax)の買収を発表しました。買収額は75億ドル(約7870億円)です。
Bethesda Softworksやid Softwareは、「Fallout(3以降)」シリーズや「The Elder Scrolls」シリーズ、「DOOM」シリーズなど、複数のAAA(大作)タイトルを発売してきたスタジオ。今回の買収では、このほかにも、Arkane、 MachineGames、Tango Gameworks、Alpha DogなどのZeniMax傘下だったスタジオが、マイクロソフト傘下となりました。
2020年9月現在、マイクロソフトによる買収が、ZeniMaxや各スタジオにどのような影響を与えるかは不明です。米メディアRoad to VRは、Bethesda Softworksに関しては(現時点の戦略から転換し)「Xbox」系のデバイスに、コンテンツを独占供給する可能性があると論じています。
VR戦略にも影響あり?
買収は、ZeniMax(とスタジオ)のVRに関する戦略にも影響すると考えられます。マイクロソフトは、PlayStation VRを有するソニー株式会社とは異なり、VRに大きく注力していないからです。現時点では「Xbox」シリーズへのVR対応の予定もありません。
これまで「 DOOM VFR」「Fallout 4 VR」「Wolfenstein: Cyberpilot」「Skyrim VR」といったVRタイトルが、ZeniMax傘下からリリースされてきましたが、買収後も“流れ”は続くのか。続報に注視していきたいところです。
Great! I think Microsoft has been a good parent company for gaming IPs, and they don’t have a grudge against me, so maybe I will be able to re engage with some of my old titles. https://t.co/GijQGEL4tZ
— John Carmack (@ID_AA_Carmack) September 21, 2020
(カーマック氏のツイート)
なお、id Softwareの共同創業者であり、現在はフェイスブックに在籍しているジョン・カーマック氏は、「彼らは私に対して反感(grudge)を抱いていない。もしかしたら過去に携わった作品に、また関われるかも」と好意的な反応を見せています。
(参考)Road to VR
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