AR/VR業界のみならず、さまざまな業界を巻き込んで話題の「メタバース(metaverse)」。「メタバース通信」では、メタバースに関する世界中の最新情報をキャッチアップ。人々の新たなコミュニケーションや経済の場になるであろうメタバースを形作る、さまざまな情報をコンパクトにまとめてお伝えします。
目次(vol.4)
1. 1億プレイ超え!Roblox向けゲーム開発企業が2,000万ドルの資金調達
2. リモートコラボツールのGather、5,000万ドルの資金調達
3. ブロックチェーン企業Enjin、メタバース向けに1億ドルのファンドを設立
Roblox向けゲーム開発のSplash、2,000万ドルの資金調達
ゲーム開発企業Splashが11月2日、2,000万ドル(約23億円)の資金調達を実施しました。Splashは、ゲームプラットフォームでありメタバースを目指しているRobloxで1億回以上遊ばれているゲーム「SPLASH」を開発しています。資金調達はAmazonのAlexaFund、およびBITKRAFTVenturesが共同で主導しています。SplashはRoblox向けゲーム開発のほか、AIを活用した楽曲制作ツールや、バーチャルキャラクター「Kai」のプロデュースなどを手がけています。
リモートコラボツールのGather、5,000万ドルの資金調達
リモートコラボツール「Gather」を手がけるGatherは11月3日、シリーズBで5,000万ドル(約57億円)の資金調達を実施したと発表しました。Gatherはドット絵で描かれたレトロRPG風のバーチャル空間内でビデオ通話やチャット、画面共有などができるツール。今回の資金調達に合わせ、Gatherはメタバースに関する同社の考えを公式サイトに投稿しています。
(参考)Gather
ブロックチェーン企業Enjin、メタバース向けに1億ドルのファンドを設立
ブロックチェーン企業のEnjinは11月4日、メタバース関連への投資を目的とした1億ドル(約114億円)のファンド設立を発表しました。「Efinity Metaverse Fund」と名付けられた同ファンドは、ブロックチェーン技術を活用した非中央集権的(decentralized)なメタバース構築を目的としたもの。Enjinが開発するブロックチェーン「Efinity」を介したメタバースをはじめ、NFT資産、ゲーム(VR/AR含む)、バーチャルイベントなどを対象にするとのことです。