Epic Gamesのデジタルヒューマン作成ツール「MetaHuman Creator」に、大きなアップデートがありました。実際の人物のスキャン画像を取り込み、それをベースに顔のデザインができる機能の追加です。
好きな人物をベースに作成
「MetaHuman Creator」は、「Unreal Engine」向けにフォトリアルなデジタルヒューマンを作成できるツールです。プリセットの顔からベースとなるものを選択し、顔の凹凸やしわなどを含め細かい調節を施しながら好みのモデルを作成します。
所要時間1時間以内で完成という手軽さの一方、プリセットに縛られるため、特定の人物に似せることには限界がありました。
今回の新機能”Mesh to MetaHuman”リリースに伴い、この課題が解決に向かっています。実際の人物の顔のスキャンやスカルプトをインポートするだけで、リギングを含めたMetaHumanのベースが自動的に生成されます。
ただし生成されるのは顔のみで、全体的なパーツの位置関係を再現することがメインです。そのため毛髪や肌の質感、眼の細かい特徴は、調節を行う必要があります。
より手軽な作成が可能に?
2022年7月現在「MetaHuman Creator」はアーリーアクセス中。Unreal Engineを使う開発者がユーザーとして想定されています。
本物と見まがうリアルなアバター、デジタルヒューマンの作成には各社が取り組んでおり、直近ではMetaが、表情まで本人のように再現する技術研究を発表しています。
(参考)Road to VR
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