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業界動向 2022.11.24

メタ、ドイツでVRヘッドセット販売再開へ Facebookアカウント必須が撤回され2年ぶり

販売停止から2年の時を経て、ドイツ国内でMetaのVRヘッドセットが購入可能になると海外メディアにて報じられています。

ユーザーデータの統合に「待った」

2020年9月、ドイツ国内において、フェイスブック(現Meta)のVRヘッドセットが一時販売停止となりました。

フェイスブックが2020年8月に発表した「Oculus」のアカウントをFacebookアカウントに統合するという決定をドイツ規制当局が問題視。この決定は、「2020年10月以降に初めてOculus製品を使用する際は、Facebookアカウントでのログインが必要」というもので、個人情報関連の法規制に抵触するとして、VRヘッドセットの販売停止に至ったと推測されてきました。

フェイスブックは、この問題についてドイツ側と話し合いを行っていると説明した一方、当局(ドイツ連邦カルテル庁)は、同社の発表に反論するプレスリリースを公開するなど、見解の食い違いが続いてきましたが、なぜ販売を再開する流れとなったのでしょうか。

Metaアカウントは「歓迎すべき進展」

販売再開について、海外メディアRoad to VRは、MetaがFacebookアカウントによる強制ログインを撤回したことが理由だと報じています。

Metaは、2022年8月にVRヘッドセット向けの新しいアカウントシステム「Metaアカウント」の提供を開始しています。同システムにより、VRヘッドセットの利用者は、“Facebookアカウントとの連携なし”で、デバイスへのログインや購入済みのアプリの管理を行うことができるようになりました。

ドイツ連邦カルテル庁のアンドレアス・ムント長官は、Metaアカウントについて「歓迎すべき進展」であると述べ、ユーザー向けのオプションの実際の設計や、Metaのサービスからのユーザーデータのマージや処理のトピックについて、引き続き伴走していきたいと方針を示しています。

なお、Metaの広報担当者は、Quest 2とQuest Proについて、今年中にドイツ国内での発売を予定していると独メディアに語っているものの、正式な販売再開時期は不明です。

(参考)Road to VR
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