米国のスタートアップMedivisは、マイクロソフトのMRデバイスHoloLensを用いた手術向けツールでFDA(米国市場で医療機器を販売する際の認証)を取得しました。患者の医療データから3Dビジュアルを表示し、手術の効率性を向上させます。
マイクロソフトや通信大手と提携
Medivisが手がけるのは、手術向けのビジュアル化ツール「SurgicalAR」です。医療データから3Dイメージを抽出し、手術プロセスをシンプルに。必要なコストも削減するということです。FDA取得により、全米の病院にサービスを展開していきます。
ニューヨーク大学ランゴーン医療センター出身の二人の医師が設立しました。これまでにInitialized Capital等から230万ドル(約2.5億円)を調達したほか、デルやマイクロソフトとハードウェアについてのパートナーシップを締結しています。また通信大手Verizonとも、5G通信におけるパートナーとなりました。
教育用ツールも
「ホログラフィックな視覚化は、手術のイメージング、ナビゲーションにおける最終的な目標です」と共同設立者の一人でCEOのOsamah Choudhry氏は声明で説明します。「手術の世界は、非常に複雑な病理を理解し、治療を行うために主として二次元の画像技術に依存してきました。Medivisはホログラフィックなビジュアル化とガイドを進め、根本から進歩した手術サポートを実現します」
また同社はSurgicalARに加え、医療用の教育用ツールキット「AnatomyX」もリリースしています。HoloLensとMagic Leap Oneに対応するこのプラットフォームは、既に米国のウェスト・コースト大学で導入されています。
医療現場におけるHoloLensの活用は、下記の記事でも紹介しています。
(参考)TechCrunch