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医療・福祉 2018.01.05

現場に医者が指示 HoloLensを使った遠隔医療

HoloLensを使った遠隔治療のためのアプリをフランスの医療会社Exelusが開発しています。『Nomadeec』と呼ばれているこのアプリケーションでは、患者と治療を監督する医者、およびその場にいるユーザーをオンラインで繋ぎ、医療従事者の遠隔医療をサポートします。

従来より25%も効率よく症例を特定

『Nomadeec』はマイクロソフトが提供している一体型MRヘッドセットHoloLensを使用して、現場の医療従事者が、治療を監督する医者に情報を提供します。

医者はビデオチャットやHoloLensに表示される”holographic markers”と呼ばれるマーカーで指示を出すことができるとのこと。

Exelusによると、『Nomadeec』を使用することで従来よりも症例の特定が25%も効率的になるとされています。

遠隔治療の課題を圧縮技術で解決か

現在、遠隔治療の大きな課題の一つとしてインターネット接続が挙げられています。病院や家庭のような安定したネットワーク回線がある環境以外でも動作を対象としている『Nomadeec』は、3G/4GもしくはWi-Fi経由でネットワークに接続します。

Exelusの広報担当者によると、「4G接続と弱い3GまたはEdge接続で動作するようにアプリケーションを設計した。」と述べており、「圧縮アルゴリズムを最適化して、3GまたはEdgeのみで送信できるようにした。」とのこと。

ただし、ビデオ通話を行うには4G回線が必要とのことです。

Exelusは1月9日から開催されるCES 2018で技術デモを行うとしています。

(参考)
This HoloLens App Brings Doctors To Life-Threatening Situations/VRSCOUT(英語)
https://vrscout.com/news/hololens-app-doctors-life-threatening-situations/


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