Googleなどから支援を受け、AR/MRデバイスの開発を続けているMagic Leapは同社の最新の状況とともに、同社が開発中の技術を「MRライトフィールド(Mixed Reality lightfield)」と呼称しました。
CEOのRony Abovitz氏は同社のブログに投稿し、製品化に向けたサプライチェーンの整備と製造にとりかかっており、製品化が近いことを明らかにしています。なおRony氏はブログの投稿の中で、今回製造を行っているものは「我々の取り組みの全てではないが、新しい方向へ向かう大きな一歩になる」としています。
そして彼らは自身の技術を「Mixed Reality lightfield」と名付けたことを明らかにしました。lightfieldは光線空間とも訳される概念で光の存在する空間のこと。Magic Leapは、リアルタイムで実写映像中にリアルな CG を混ぜ込むMixed Realityを光線空間として認識できるようになる技術を開発しているようです。ライトフィールドとしての認識は、Oculus RiftなどのVRヘッドマウントディスプレイの立体視とは異なる方法で視覚的な認識を行うこととなります。
このライトフィールドを使ったVRヘッドマウントディスプレイはスタンフォード大が2015年に試験的なものを発表しています。
Magic Leapは2015年12月に8億ドルの資金調達のほか、それまでにもGoogleなどから合計14億ドル(約1680億円)の資金調達を行っています。
Rony氏のブログポストは長文に及び、彼らの技術がもたらす意義について語られているものの、Magic Leapが開発している製品の具体的な姿は明らかになっていません。
2015年10月に公開された映像
(関連記事)
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(参考)
Magic Leap / atoms not included
http://www.magicleap.com/#/blog/atoms-not-included
UploadVR / Magic Leap Raises $794 Million And Announces “Mixed Reality Lightfield”
http://uploadvr.com/magic-leap-announces-mixed-reality-lightfield-amid-huge-funding-round/