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業界動向 2019.08.21

増えるAR×アパレルの取り組み Magic Leapがアパレルメーカーらと提携

MRヘッドセットMagic Leap Oneを手がけるMagic Leap(マジックリープ)社が、新たなパートナーシップを結びます。アパレル及び3Dデザインの企業と組み、衣服のイメージを掴むための「3Dファッションモデル」を提供します。

アパレルメーカー営業が抱える問題を解決

Magic Leap がパートナーシップを組むのは、米国のアパレルメーカーIKARと、XRアプリ向けに3Dモデルを提供するCGTraderです。

提携の背景には、アパレルメーカーが小売店へ商品を売り込む際に抱える問題があります。製品の実際の着用シーンを見せるためにはファッションモデルが必要ですが、常にその場にいるわけではありません。結果として、写真などの2Dイメージに頼って営業を行っています。

そこで3社が検討するのは、ARの活用。IKARの製品を身にまとう3DモデルをCGTraderが作成、Magic LeapのMRグラスで見られるようにする、というものです。「平面上の2D表現から3DやARへという流れは、ファッション業界の顧客に大きなアドバンテージをもたらします。IKARは従来の写真撮影のコストや手間もなく、3Dモデルで自社製品を表現できるのです」CGTraderは公式ブログでこのように説明しました。

ARはEコマースのゲームチェンジャー

現時点このソリューションはBtoB向けに限定していますが、一般消費者に展開する可能性もあるということです。メディアARPostの取材に対しCGTraderは「Magic Leapの画期的なARグラス活用をさらに進め、あなた方や私のような消費者が、まるで店頭にいるかのような体験をしながら家で商品を買えるようになります」とその将来像を描きました。

また同社CMOのArita Mattsoff氏は「控えめに言っても、(ARや3Dの活用は)Eコマース分野のゲームチェンジャーでしょう」と表現しています。「顧客から2D製品データへのリンクをもらい、当社は3Dモデルを作成して返します(中略)もし顧客が望むのであれば、次のステップはバーチャルキャットウォークのような3Dファッションショーです。もし見本市で製品を見せたいのであれば、(Magic Leap のAR体験を)持っていけばよいのです」

ARで”試す”体験が増加中

試着や試し置きといった従来は実物がなければできなかった体験を、ARでどこでも可能にする事例が増加中です。MoguraVRでも下記の記事で紹介しています。

(参考)ARPost


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