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テック 2016.02.18

Leap Motion、VR向けに最適化されたハンド・トラッキングエンジンOrionを公開

Leap Motionは、VR向けの新たなハンド・トラッキングエンジンOrionを公開しました。

同社は、赤外線センサーにより、手に何も装着することなく手を動かしてインターフェースを操作することのできるLeap Motionコントローラーを開発・販売してきました。

当初は、PCの前に小型のデバイスを置きWindowsの操作を手で行うことができるコントローラーとして登場しました。しかし、VR内で手を動かせるデバイスとしてOculus RiftなどVRヘッドマウントディスプレイで非常に多く使用されてきました。

最近ではVR関連の用途へと方針を転換させ、あらたなプロダクトの開発に携わっていることが明らかになっていましたが、その名称がOrionであり、ソフトウェアとハードウェア両方から成ることが明らかになっています。今回はソフトウェアのベータ版Orion Betaが公開されています。

Orion_3

Orion_2

Orionは、VRHMDと使用することを念頭に設計されたハンド・トラッキングエンジンです。これまでよりも低遅延で速く・正確で・トラッキング範囲も広くなったことをウリにしています(これまでは、前方正面のみでVRHMD装着時の視界と比べて認識範囲は狭くなっていました)。

expanded-range

robust-environments

公開されているのはLeap Motion向けのWindows用のソフトウェアです。
ダウンロードはこちらから。

VR向けの手の動きはOculus TouchやSteam VRコントローラー、PS Moveなどのように実際に手で掴んで使用するものが各プラットフォームで整えられつつあります。しかし、手に何も持たずにそのまま使用できる操作方法もLeap Motionをはじめ今後登場するものと思われます。

Leap Motionは、今後Orionのハードウェアのリリースに向けて、OEMでVRHMDへの組み込むために動いているとのこと。どのような形でハードウェアがリリースされるのか注目したいところです。

(参考)
Leap Motion / Introducing Orion: Next-Generation Hand Tracking for VR
http://blog.leapmotion.com/orion/


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