2026年3月2日、KDDI株式会社(以下KDDI)とアバターやAIを活用したサービス開発やマーケティング支援をおこなうAVITA株式会社(以下AVITA)が、フィジカルAIの活用を目的とした戦略的事業提携を開始しました。
フィジカルAI(Physical AI、物理AI)とは、ロボットやドローン、スマート機器などのデバイスに知能を持たせる技術を指します。これらの機器は自ら感知し、判断し、行動する能力を備えており、自動化や安全性を重視する産業では業務改善やコスト削減などの成果が期待されます。
フロリダ州オーランドで開催されたイベント「Gartner IT Symposium/Xpo 2025」においてもテクノロジートレンドとして挙げられるなど、近年注目を浴びている領域です。
アメリカのロサンゼルスで開催されたCES2026でも「フィジカルAI」に関する展示が多くされており、ヒューマノイドAtlasを提供するBoston Dynamicsや、空間全体をロボットに認識させる技術「Spatial World Model」を開発中の富士通なども出展。現在、開発が加速化している状況です。
非現実世界、アバターによるデジタル上での言語コミュニケーション
両社はこれまで、デジタル上のアバターを用いて遠隔で接客を受けられる「リモート接客プラットフォーム」をローソンやau Style/auショップなどで導入するなど、非現実世界からの人手不足解決に取り組んできました。
AVITA株式会社
ロボット研究社として知られる大阪大学大学院教授・石黒浩氏が代表を務める、2021年に設立された会社です。ロボット技術やアバター技術により「人々を解放する新たな世界を創る」ことを目標に掲げています。
石黒浩氏は他にも、AVITAの技術を活かし故アントニオ猪木さんのヒューマノイドを作るプロジェクトを推進しています。プロジェクトはエンターテインメント領域での活用に留まらず、「人格・思想・記憶の継承」や「次世代への対話可能な形でのレガシー提示」といった社会的意義を持つ取り組みとして位置づけられています。
現実世界、実空間での自由な移動や非言語コミュニケーション
本提携を通じて、AVITAのノウハウとフィジカルAIを掛け合わせたヒューマノイドを開発し、そこにKDDIが持つ通信インフラを活用します。小売、医療・福祉、エンターテインメント、文化・芸術などさまざまな分野の接客業務における労働力不足を、現実世界からの解決に取り組んでいきます。
また、ヒューマノイドはAVITA代表の石黒浩氏がデザインしたものをベースに、機能を拡張したものです。シリコン皮膚を用いるなど、親しみやすさのある外見をしています。
現実世界と非現実世界の両方から、人手不足問題の解決が期待できます。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000085375.html
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