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テック 2019.06.17

足踏みするだけでVR内を歩けるデバイス「KAT loco」発表、クラウドファンディングが6月中に予定

中国のKAT VR(Hangzhou Virtual Technology)は、VRヘッドセット向けの歩行用デバイスKAT locoを発表しました。ユーザーはその場で足踏みをするだけで、VRコンテンツ内で移動できる仕組みです。

2019年6月現在、「KAT loco」への対応が正式に判明しているVRヘッドセットはOculus Quest、HTC VIVE、PlayStation VR、Windows Mixed Reality系ヘッドセット、そしてPimaxシリーズです。

KAT VRの歩み

2013年に創業したKAT VRは、これまでにもVRヘッドセットと組み合わせて使用する「KAT Walk」、「KAT Walk Mini」といった歩行用デバイスを手がけてきました。これらのデバイスでは、全方向ルームランナー方式を採用。高い没入感を得られる反面、一般ユーザーが自宅に設置するには厳しい面が存在する製品でした。

今回発表された「KAT loco」は、ルームランナー形式ではなく、センサーによる動作認識システムが採用された製品です。KAT VRによると、同デバイスは両脚に1つづつ、腰に1つ装着する、計3つのワイヤレスセンサーで動作するとのこと。

様々な動きに低レイテンシで対応

「KAT loco」のセンサーは、頭部と身体の動きを独立して認識するため、ユーザーは歩きながら頭部を動かす動きを行うことが可能です。脚を所定の位置に動かすことで、(前方を向いたまま)後退運動も行えます。

本デバイスの紹介映像からは、その他にも脚を少し前に出すだけで、VRゲーム内のキャラクターが自動的に前進する「クルーズコントロール」機能や、左右や後ろに動き続ける「ストレイフ」機能などの実装が確認できます。KAT VRによると、しゃがみや伏せ、ジャンプといった動作も「KAT loco」は検知可能としています。

クラウドファンディングが6月から開始

2019年6月15日現在、「KAT loco」の発売日は発表されていません。KAT VRは同デバイスのためのクラウドファンディングをKickstarterで行うと告知。詳細な日程は未公表ながら、6月中の開催を予定と説明しています。


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