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テック 2019.06.04

VRFPSなどで大活躍!VRゲーム内で“歩行”を可能にするデバイス「WalkOVR」体験レポ

限られたスペースでもVR内での“歩行”を可能にするデバイス「WalkOVR」。クラウドファンディングが始まったことで注目を集めています。

センサーを体の5か所に取り付けることによって、Oculus Goなど3DoFのヘッドマウントディスプレイも6DoFとして動かせるほか、VRChatで足を表示するなど様々な用途に使用できます。今回は5月29~31日に米国で開催されたAWE(Augmented World Expo) USA 2019にて展示されていた「WalkOVR」の体験レポをお届けします。

Oculus Goでも高品質なVRFPSの体験が可能に

AWE 2019 USに展示されていたデモはOculus GoとWalkOVRを組み合わせた内容でした。WalkOVRは腹、腿、脛にそれぞれバンドでセンサーを巻けば装着完了です。キャリブレーションなどの工程は今回は見られなかったものの、展示会場という比較的モーションキャプチャーデバイスには適さない環境でも自然に動作していました。

デモに使用したゲームは「Slightly Heroes」。オンラインで対戦ができる人気のVRFPSで、様々な武器やアイテムを駆使して相手と戦うゲームです。WalkOVRは同作にも完全対応しており、ゲーム体験自体には違和感を感じることはありませんでした。むしろ移動の部分が非常にスムーズになっており、相手の攻撃をかわしながら反撃することが比較的簡単に行えます。

ただ、自分は6DoFで動いているにも関わらずコントローラーは3DoFのままであるため、狙いにくいなどの違和感を感じることはありました。

また、体験中に熱中しすぎて体験コーナー外に移動してしまい、スタッフに引き戻されることもありました。自分では一か所にとどまっているつもりでも、足踏みをすると徐々に前に進んでしまいます。広い空間なら良いですが、自室などでやる際には壁などにぶつからないように気を付ける必要がありそうです。

今回のデモでは移動はスムーズに行えることが確認できましたが、モーションキャプチャーデバイスとしての精度は確認できませんでした。そういった用途に使用する際はもう少し検証をしたいところではあります。

6DoFのヘッドマウントディスプレイでも活躍

今回の体験ではOculus Goを使用していましたが、HTC VIVEをはじめOculus Rift、Windows Mixed Reality対応ヘッドマウントディスプレイでも使用可能です。足踏みでの移動のほか、VRChatなどで足を表示するなど簡易的なモーションキャプチャーデバイスとしても使用できます。

また現在発売されているタイトルにも対応しており、「ArizonaSunShine」「Onward」「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」などの有名タイトルでも遊ぶことができます。

Kickstarterでは6月12日の22:58まで支援を受付中です。6月4日現在、既に1,100万円に到達しており、数量限定のプレッジの中には終了しているものもあります。気になる方は早めに申し込みを済ませましょう。


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