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活用事例 2017.07.10

VRクリエイターを支援する新たな取組 北米発で始まる

VRのプレミア向け体験会などを開いているKalidoscopeは、VRコンテンツの投資プラットフォームを立ち上げ、クリエイターとVR業界のリーダーなどをマッチングしてコンテンツ開発を加速しようとしています。

Kaleidoscopeが手掛ける新しいプラットフォーム

Kaleidoscopeは2015年5月に設立されて以来、世界各地のユーザーに最先端の没入型コンテンツを提供するプレミアムなVRショーケースを開催しました。

今般、Kaleidoscopeは業界をリードする人たちに対して会員制のプラットフォームを立ち上げ、より高い水準のVR体験やアート作品を作ろうと熱意のあるクリエイターと産業界のリーダーをマッチングする活動を開始しました。

新しいプラットフォームは今のところ招待制で、クリエーターや産業界のリーダーの約100人が招待されています。創設者のRene Pinnell氏は、プロフェッショナルな業界のリーダー達が実験的なアート作品やプロジェクトを見ることができるように招待制にして限定的に公開していると述べています。彼はここで作られる人々の繋がりが、VR産業の成長を助けると強く信じています。

Pinnell氏は求められるクリエイターについて以下のように述べています。
「私たちは新しいアイディアを持ち、エキサイティングで予期しない方向に邁進するようなクリエイターを歓迎しますが、同時にユーザーがお金を払ってでも体験したいと思うコンテンツを作れる人も必要だと考えています。」

クリエイター同士のソーシャルネットワークが新たなコンテンツを作り出すために必要

長年にわたって映画業界で働いていたPinnell氏は、クリエイター同士のソーシャルネットワークこそが新しい仕事や資金を調達する機会を作り出していることに気づきました。今回Kaleidoscopeが立ち上げたプラットフォームは、クリエイターたちがマッチングするのを容易にします。

Pinnell氏は、Kaleidoscopeのプラットフォームでの出会いを親密に保つことで、芸術性や、独自の視点をもつクリエイターが仕事を進める助けになると述べています。
「”独自性”はあなたが信じ、わくわくする方向へ業界全体を進める力を与えてくれます。それは、伝統的なゲームやエンターテイメント産業では無いようなことも含めて定義し直すといった力を持つことになります。」

Kaleidoscopeのプロジェクトのほぼ半分は、Miranda July氏やJosephine Decker氏をふくむ女性が率いています。

また、Pinnell氏は以下のように述べています。
「私たちは、実力主義のプラットフォームを見届けようと考えており、Kaleidoscopeはアーティストの独自性を応援しています。」

招待された場合は、月額199ドルを払うことで、プラットフォーム上のアートワークライブラリへのアクセスやKaleidoscopeが主催する限定イベント、他のアーティストやイノベーターとのコラボレーションができます。Pinnell氏は、このプラットフォームがメディアとして成長し、VRアートなどのクラウドソーシングの入り口となるのを期待しています。

「私たちは、さまざまな分野のアーティストが入れるコミュニティを作ることに尽力しています。私は、それがVRがアートの領域に達する道筋だと思っています。また、私がプラットフォームで最もわくわくし、興味を惹かれるのが、伝統的なゲームや芸術にうまく収まらないものを探し出すことです。」

Kaleidoscopeのオフィシャルサイトでは募集も受け付けています。

(参考)
Kaleidoscope Launches Funding Platform for Premium Content – (英語)
https://vrscout.com/news/kaleidoscope-launches-funding-platform-premium-content/

Kaleidoscope – (英語)
http://kaleidoscope.fund/

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