日本航空株式会社(JAL)、KDDI株式会社及び株式会社KDDI総合研究所は、共同で次世代通信規格「5G」を用いた航空サービスに関する実証実験を開始します。実証実験内容には、ラウンジなどでのVRコンテンツの提供も含まれます。
5G通信は「高速・大容量(4Gの約20倍)」、「多接続(4Gの約10倍)」、「低遅延(4Gの1/10以下)」といった特徴を持ち、2019年以降順次日本に導入予定です。データ転送の高速化、大容量化に伴い、4KやVRといったリッチな映像体験などが可能になると期待されています。
実証実験の内容
実証実験の柱は下記3点です。
5G専用端末によるタッチレス搭乗ゲート
スマートフォンの専用アプリ等で事前チェックインを実施すると、搭乗ゲートに設置した5G機器が自動的かつ素早くチェックイン情報を検知・認証。カバンなどからスマートフォンを取り出すことなく、スムーズに搭乗ゲートを通過できます。
ユーザーニーズに合わせた情報配信
ラウンジなどの特定エリアを対象に、そこに滞在している利用客のみが視聴可能なコンテンツを配信します。「5G」ならではの、VRを含めた高精細な映像やご案内などの特別な内容を視聴でき、それぞれの空間や利用客のニーズに合わせた、最適なコンテンツを提供します。
位置測定
スマートフォンなどの携帯端末から空港内における滞在位置を「5G」を活用して把握し、その位置からゲートまでの道順や搭乗予定時刻の案内を配信。適時適切なコンテンツの提供、スムーズな搭乗の実現を目指します。
なおこの実験は、2018年4月に開設した「JAL Innovation Lab」内に、5G通信環境を備えた搭乗ゲートなどの空港施設を模した施設を再現し、実際の利用状況を想定して行います。
次世代通信規格「5G」を用いたVRに関する実証実験には、他にも下記のような事例があります。