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3Dモデル活用 2018.06.12

VRで照明をリアルに再現、イメージ確認で施工に活用

照明技術を手がける岩崎電気株式会社は、VR空間での光のリアルな表現を追求した2つの仮想照明体験システム「iVR-360(アイブイアール 360)」、「iVR-Dive(アイブイアール ダイブ)」を開発しました。VRコンテンツを用いて、施設の照明機器に関する提案を効果的に行えるとしています。


(iVRによる検討例)


(完成施設写真(ナゴヤドーム))

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照明環境シミュレーションシステム「iVR-360」

「iVR-360」は、リアリティにこだわった光環境の再現性により、精度の高い照明環境シミュレーションを行うことのできるシステムです。あらかじめ設定したポジションから、360度全周方向の照度、輝度、直視した際のグレア(まぶしさ)などを定量的に確認することが可能です。

照明環境を数値的・感覚的に検証することにより、顧客と照明設置後のイメージ共有に活用できます。また設計検討や試験施工を短縮し、その後の手戻りや調整の負担を軽減させる効果もある、としています。

スポーツ照明を例にとると「明るく、ムラなくフィールドが照らせるか」「プレイに支障のあるグレア(まぶしさ)がないか」「球技であれば空間でのボールの見え方に問題が無いか」などをVR空間で確認できます。

明るさ検証

任意のポイントの照度値・輝度値を数値で表示することができます。

また任意の明るさ(照度・輝度)で色付けし、明るさの範囲を明確にすることができます。


(グラウンド面の照度・輝度を指定カラーで表示)

直視グレア評価

任意の輝度値以上の照明器具を色付けでき、プレイの妨げになる直視グレアの有無を検証できます。

視認性評価

輝度対比の値に応じて色付けし、ボール等の見やすさを検証できます。

仮想照明空間体験システム「iVR-Dive」

「iVR-Dive」は、ヘッドマウントディスプレイを使い、VR空間上を自由に移動しながら好きな視点で照明環境を体感できるシステムです。照明器具のグレア、映り込みなど、施設の完成イメージの把握、共有に役立ちます。
また照明演出を事前に確認することにより、照明設置後の調整期間短縮にも貢献します。

直視グレア評価注目機能

配光データに基づいた照明器具のグレアをビジュアル化でき、自由な視点・視線方向で照明器具のグレア感を確認できます。

反射グレア評価

照明器具の床面などへの映り込みを自由な視点で検証することができます。

照射方向検証

照明器具の照射方向、照射位置をビジュアル化することで、詳細に検証することができます。

照明演出シミュレーター

DMX制御の演出データをVR空間上で再生可能です。

岩崎電気は、用途に応じて「iVR-360」、「iVR- Dive」を使用したVRコンテンツの作成を受託します。同社は、照明施設提案のコンテンツをプレゼンテーション資料として利用することを推奨し、提供を進めていきます。

(参考)岩崎電気株式会社ニュースリリース


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