Home » 体感型VRを家庭でも 持ち運べるモーション筐体『Yaw VR』


クリエイティブツール 2018.01.24

体感型VRを家庭でも 持ち運べるモーション筐体『Yaw VR』

ハンガリーのスタートアップIntellisenseは、自社で設計・開発を行ったVRモーションシミュレーター『Yaw VR』の資金募集を、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で開始しました。プロジェクトは15万ドル(約1,600万円)を目標としてキャンペーンを実施しています。

くるくる回って傾くYaw VR

VRモーションシミュレーター『Yaw VR』はVRの世界の傾きやバランスを体感できる装置です。高価な工業用シミュレーターでも動作範囲は制限されますが、VRゲーム用にデザインされた『Yaw VR』では左右へ回転できる360度の自由度があり、座席がぐるっと回ります。

水平軸では50度の自由度があり、座席を前後左右へ傾けることが可能とのこと。これによりユーザーがVRゲームを体験するときに、ジェットコースターで登っていく角度や落ちていく動作、カーレースでドリフトしたときのバランスなどが、視覚だけでなく動きそのものを体感できるようになっています。

ロサンゼルスで開催されたエレクトロニクス見本市のCES2018で、製品のプロトタイプのデモンストレーションが行われました。最大パワーの40パーセント程度で「150キログラムまで」のユーザーに対し、1秒間で120度動くパフォーマンスが実演されました。現在のシステムがサポートできるのは「180から190センチメートル」までとなっており、さらに高身長向けの「XXL」バージョンの開発も予定しているとのことです。

CES2018で体験したMogura VRの記者によると宇宙空間を漂うデモを体験したとのこと。「体感としては振動などがない分、モーションチェアには劣るが、酔いは大幅に軽減された。デモでは緩やかな動きが多かったが、その後出展者が手動で急加速などかなり激しい動きもできることを示してくれた」と話しています。

CES2018で実機を体験する記者


ドーム型の『Yaw VR』は、コンパクトで簡単に持ち運びができるように作られています。重さは33ポンド(約15キロ)で、折りたたんだ時の直径は29インチ(約74センチメートル)、高さは15インチ(約38センチメートル)です。また作動音に関してはほとんど聞こえず静かです。

数量限定の「Early Bird」は890ドル(約98,000円)から出資できます。スペシャルエディションでは、本体のカラーやデザインもカスタム可能です。キャンペーンは2018年2月25日まで受付中で、製品は2018年8月の出荷を予定しています。

Kickstarter 『Yaw VR』のページはこちらです。
https://www.kickstarter.com/projects/346206518/yaw-vr-compact-portable-motion-simulator

(参考)
Yaw VR Motion Simulator on Kickstarter / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/portable-motion-simulator-yaw-vr-launches-kickstarter/

Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード